社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

学生を見て感じる「頭が良い人の考え方」

f:id:naotan200:20170309092553j:plain

の良さって一つのような気がする

学生に頭の良さについて話すことがあります。頭の良さには色々あるなどとよく言います。「勉強ができる頭の良さ」「仕事ができる頭の良さ」「人間的魅力まで含めた頭の良さ」などなど...そして、これらの頭の良さは別物と考えられているふしがあります。よく言われる「本当の頭の良さは勉強ができることではない」などの言葉からも推測できます。でも、本当に頭の良さには色々あるのしょうか。能力に違いがあるのしょうか。学生たちを見ていると良くそのような疑問にさらされます。

どのような頭の良さも努力は必要です。しかし、努力してもなかなか伸びない学生がいることも事実です。努力の度合いが同じだったとしても、学生によって伸び率は千差万別であり、世間では伸び率の高い学生を頭の良い学生と評価します。また、勉強だけにとどまらず、何をやっても伸び率の高い学生が存在します。というよりも、何か一つ伸び率が高かった学生は高い確率で、何をやっても伸び率の高い学生の場合が多いです。そのような学生を「頭の良い学生」と定義してその特徴をあげてみます。

伸び率の高い学生と低い学生の特徴

さて、伸び率の高い学生と伸び率の低い学生を比べるとある特徴が見受けられます。伸び率低い学生は、何かの説明をしたときに「わかった」と訊くとすぐに「わかりました」と答えます。高い学生を見ると個人差はありますが「わかりました」となかなかいってくれません。でも「わかった」といった時には、そのことについての説明を求めるとしっかりと答えてくれます。ちなみに伸び率の低い学生は、説明を求めても「なんとなくわかっているんだけど…説明は...」と返ってくる場合が多いです。頭の良さってこんなことだと思います。「自分がわからないことがわかる能力」これが、頭の良さだと私は理解しています。

また、学生に歴史上の出来事を聞くと明白です。伸び率の高い学生は、その出来事の経緯から結果まで、なぜそうなったかを含め話してくれます。まるで物語のように話してくれる学生も稀にいて驚かされます。それに対して伸び率の低い学生は年号とその出来事に関わる人物と何が起きたかのみを話してくれます。つまり、伸び率の高い学生は理解に注力し、低い学生は記憶に注力するのです。暗記は応用が効きませんが、理解に注力すれば応用が効きます。これが頭が良い悪いに直結している感じがします。

理解しようとするか、覚えようとするか、次のような事例もあります。面接練習行う際に、ある学生のコミュニケーション能力に対しての理解が「仲良くできる能力」だったため、社会人としてのコミュニケーション能力について少し話しました。その説明をつまらなそうに聞いていた学生は、私の話しが終わった後「どう言えば良いか教えてください」と言ってきました。私が「社会人としてのコミュニケーション能力を理解できれば、おのずと答えは出るのではないか」というと怪訝そうな顔をしていました。そこで「もし、そこで答えを教えたとしても、面接での訊かれ方は一つではないからきちんとコミュニケーション能力を理解しないと今後困るよ」と付け加えました。でも、どうしても答えが欲しいようで、その後、他の教員に答えを聞きまくっていました。理解するための説明を聞かず暗記できる答えを探る一例です。

頭が良くなる考え方をしてほしいな

面接でも仕事上の会話でもマニュアル通りの答えを喜ぶ人がいるでしょうか。また、本質を理解しないで形だけできている人が評価されるでしょうか。考えてみれば自明の理です。

「自分のわからないところがわかる人」「暗記ではなく理解をしようとする人」は「努力さえすれば伸び率の高い人」であり「頭の良い人」だと感じます。また、理解できたかどうかは説明できるかどうかと考えてください。

この話をする時に、学生によく使うのが分数の割り算です。「1/2÷1/3=3/2になる理由を日本語で(文章で)説明してください」というと「分数の割り算は割る数の分母と分子をひっくり返してかけるから3/2」と答える学生が半数以上いたりします。これは分数の割り算を暗記で覚えている例です。理解した場合の答えは下のリンクを参照してください。

学生の皆さんが「理解する人」=「頭の良い人」であること、もし今まで違ったらそのようになることを期待します。

naotan200.hatenablog.com

naotan2002.wixsite.com

認められるための「認める力」

f:id:naotan200:20170307122345j:plain

卒業式を当日の教員の気持ち

新入生として入ってきた学生達が、学校生活の中で成長し卒業していく。そのようなシーズンとなりました。今日は当校も卒業式で、学生達にどんな言葉をかけようかと考えて、ブログを書いてみました。

卒業する学生に忘れないでほしい「認める力」

卒業する学生に忘れないでほしい力が「認める力」です。今まで、のキャリアデザインの授業の中や面接指導で「受け入れる素直さ」について語ってきました。「これを、根底に持つことが就職試験を突破するために一番大事だ」と何度聞いたことかと思う学生も多いのではないかと思います。さて、この「受け入れる素直さ」=「認める力」は社会人になるにあたり大切な能力の一つでもあるのです。学生生活の中で皆さんは「認める力」を養ってきてくれたと見ていて感じています。私にとってそれが一番うれしいことです。その「認める力」を忘れないでください。これからもきっと役に立ちます。

社会に出ると色々言いたくなることはあるけれど...

組織に所属すると思い通りにならないことが多くて「体質が古い」「見る目がない」「先輩が…」「上司が…」などと言いたくなる場合が多くあります。1年2年前に卒業した卒業生たちに聞くと学生時代と比べた時の「自由度のギャップ」に落ち込んだり、怒ったりしている場合がままあります。でも、よく考えてください。1年目2年目の新人はまだまだ半人前です。会社からギブしてもらいながら生活をしています。「体質が古い」「見る目がない」「先輩が…」「上司が…」などという気持ちは、組織や他者を評価する気持ちです。この気持ちをもってどうしたいのでしょうか。組織と戦いたいですか。それとも裁きたいのですか。無理と考えあきらめますか。

学生時代とこれからの差

学校の中で皆さんは受権者だったので、それでも問題はなかったと思います。もし、誰かと気が合わなかったら付き合わない選択肢もありました。しかし、これから皆さんは提供者になります。それも、一人で何かを提供するのではなく、チームで商品やサービス提供する提供者です。さらに、新人は一方的に組織へ依存し一人前を目指す立場です。

就職試験で組織から値踏みされ勝ち取った内定。新入社員が組織に期待するのと同じように組織は新入社員に期待しています。新入社員に待ち受けているものはさらなる「値踏み」です。人事としては自分たちが行った「値踏み」が正しかったかを確認し、配属先では新入社員を「値踏み」する。「新人は値踏みされる時期」と考えて社会に出てくれると嬉しいと思います。

組織の価値観で「値踏み」されている立場と考えれば、思い通りに行かないことは当たり前です。また、この「値踏み」はチームの一員として、どの程度認められるかです。その組織の中で認められたいと考えるのであれば、一人前というレッテルを張られるまでは、正義は上にありと考えてください。

認められるための「認める力」

組織を思い通りに動かすためには組織から認められることが大前提となります。また、誰かから認められるためには、先に自分が組織を認めることが必要となります。自分を認めない人を認める人がいるとすればよほどの聖人です。説得力を定義する名言として「説得力は人を認める力である」というものがあります。確かにその通りです。この言葉を聞いた時「なるほど」と思いました。

これから、社会に出て色々なことがあると思います。皆さんが組織に入って、まず一番にやってほしいことは、組織を理解し、上司を理解し、先輩を理解し、同僚を理解することです。理解したうえで、認めてください。そして、目一杯前向きに行動し続けてください。それが、信頼関係を創っていきます。その信頼関係が組織というチームに入るために重要です。そうすることが出来れば可愛がられます。上司や先輩さらには組織やお客様が皆さんを認めてくれます。社会人として最高のスタートダッシュが出来ると思います。

卒業する君たちを今まで見てきて、皆さんならそれが出来ると確信しています。君たちが行ってきた行動がそれを証明しています。私が信頼し、認める皆さんが、それぞれの組織でチームの一員として活躍してくれることを、心から祈っています。

naotan2002.wixsite.com

「○○のせい」…組織を壊す恐ろしい考え方

f:id:naotan200:20170307151220j:plain

受け入れることについて再度考えてみる

「私は受け入れてるんだけど、彼が(彼女が)私を受け入れてくれないから上手くいかない」この言葉どこかおかしいと思いませんか。もし、彼を100パーセント受け入れたのであれば、彼が受け入れてないような態度であることも含め、受け入れているはずです。でも、「彼が受け入れてくれない」ということに言及することで受け入れるどころか、責任が彼に移っています。自分は悪くない、悪いのは受け入れてくれない彼だと考えています。

このブログの中で受け入れることが大切だと何回も言っていますが、結構、受け入れるって 難しいものです。どうしても相手のせいにしてしまったり、環境のせいにしてしまったり、自分のせいにしてしまったり… (「ポジティブに考えるために必要なたった一つのこと」参照)

naotan200.hatenablog.com



アルバートエリスREBT理論

実はこの感情の仕組みを論理的に表した理論があります。臨床心理学者のアルバート・エリスが REBT理論の中でABCモデルとして紹介しています。

アルバート・エリスが語るREBTの理論では、人の感情は出来事そのものによって生み出されるのではなく、その人が持つ信念や固定観念を通して作りだされるものと考えます。つまり、Activating Event(出来事)が起こり、Belief(信念、固定観念)で考え、Consequence(結果)として感情が出るというもので、 出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間にビリーフ(B)による解釈があるという考え方です。これをABCモデルと言います。さらに、ビリーフは出来事が起こった場合に無意識に出てくる観念で、感情を出している本人も全く気付かずに考えているものなのです。この、信念や固定観念は「ラショナルビリーフ」(合理的信条)と「イラショナルビリーフ」(不合理な信念)の2つに分けられます。

この中で間違った信念・固定概念をイラショナルビリーフと呼び、正しい信念・固定概念をラショナルビリーフと呼びます。

ラショナルビリーフで考えてみる

さて、先程の例で考えてみましょう。

「私は受け入れたんだけど、彼は私を受け入れてくれない」この中で「彼は受け入れてくれない」この思いが出てしまう背景には「彼は私を受け入れなければならない」と言う固定概念があります。彼は他人ですから必ず受け入れてくれるわけではないですよね。事実は「人が自分を必ず受け入れるわけではない」です。事実と違うこのような観念はイラショナルビリーフです。

ではどういった信念や固定概念を持っていればそのように考えないで済むのでしょう。もし、「誰もが、自分を受け入れてくれるわけではない。でも、受け入れられたらうれしいなぁ」という考え方をしたらどうでしょう。このような考え方をラショナルビリーフと言います。「人が自分を必ず受け入れるわけではない」と言う事実に基づいた考え方です。その場合「どうしたら受け入れてもらえるんだろう。うまくいくように考えよう」という感情になりませんか。その場合「彼は受け入れてくれない」と言う考えの前に、「どうやったら受け入れてもらえるんだろう」という考えが前に出て、ポジティブになると思いませんか。さらには、状況も彼も受け入れられると思いませんか。

イラショナルビリーフやラショナルビリーフについてはこのブログで今後、もう少し詳しく語っていくつもりです。受け入れる考え方が自分の考え方となると生き易くなるばかりでなく、人生が豊かになります。

選考基準とラショナルビリーフ

また、就職活動にもイラショナルビリーフ・ラショナルビリーフは影響します。イラショナルビリーフ・ラショナルビリーフで考える人を見分け選考基準の一つにする組織が結構あるからです。人のせい・環境のせいにする人が組織に入り込むと、組織全体にそれが伝播し組織を壊します。自分のせいにする人に仕事を渡し責任というプレッシャーをかけると、鬱状態になり周りに迷惑をかけます。

私も努力しているのですが、ラショナルビリーフで考えてみませんか。ポジティブな気持ちや感情が芽生え、がんばってみようと思えるはずです。

naotan2002.wixsite.com

人事の気持ちより自分の気持ち

f:id:naotan200:20170306200410j:image

❖そうだよね...突然「仕事とは」って言われても困るよね...
 
ある学生が「あなたにとって仕事とは?」という問いに対して、「社会貢献をすること」と答えていました。前にドラッカーの言葉を引用しながら「企業の目的は利益ではない」「利益は企業が企業の役割を果たす手段である」「企業の役割は社会の役に立つことである」という講義をしたのですが、その言葉が頭に残っていてくれたのでしょう。その学生に訊いてみました「社会貢献って何?」「あなたにとっての仕事が社会貢献なの?」「で...その社会貢献を真剣にしたいと思ってる?」そうすると頭を抱えて「ウムゥ.........」という感じでした。どうも実感がわかない様子です。
 
学生たちにはいつも「心から思えないことをエントリーシートに書くな」と言っているので、さらに悩んでいる様子です。「社会貢献」というフレーズに対して「あまり思ってないよね」と返してみました。図星だったようで「そうなんです...でもどう書けばよいか分らなくて...」というので、私の仕事に対する気持ちを話してみました。
 
❖仕事に対する私の考え
 
私にとって仕事とは、お客様である学生と一緒に悩み考えて、将来の道を創るお手伝いをすることです。学生と一緒に考えていくことで、学生が目標にする何かを達成した時には自分のことのように嬉しく、それが私のやりがいにつながっています。さらには、それを続けることによって有能な学生を世に送り出すことが出来ればそれが社会貢献につながるとも考えます。
 
これは、50過ぎたオヤジの気持ちなので、もう少し学生に近いところで、20代の私の思っていた仕事とは、についても話してみました。20代の私は洋服の企画をなりわいとしていました。自己顕示欲の強い私は、仕事は自分を表現することと考えていました。要するに「ボクの企画ミテミテ!!カッチョイイデショ」です。そして、自分が提案した企画がヒットすることがやりがいでした。さらには、良い企画を世に送り出すことによって、お客様に満足感を与え、社会貢献につながります。(当時は社会貢献なんて考えていませんでしたが...)学生に対しこの話をした後「今の私の自己顕示欲の強さや目立ちたがり方を見てわかるよね」というと学生は大きくうなずいていました...ナンデダァ!!
 
❖自分のフィールドで勝負した方が...
 
「企業の目的は社会の役に立つこと」と考えると「仕事とは社会貢献をすること」で間違いはありません。でも、正解を探して「そう言えば人事に気に入ってもらえるかもしれない」と社会貢献というのはやめた方が良いです。人事はそれを見抜きます。自分にとっての仕事を自分なりに考えてください。その時、学校生活や部活・アルバイトなどで感じたモチベーションの泉源を思い出してください。それが、答えになるはずです。仕事をしている私達にとって、社会貢献は結果としてついてくるもので、思いの一番最初に来る方はそんなに多くないと思います。
 
人事に合わせて正解を探すことはやめて、自分のフィールドでモチベーションを考えて答えを出すこと。そのフィールドの中で勝負していくことが、皆さんの勝ちを決めるのではと考えて、指導している今日この頃です。
 

naotan2002.wixsite.com

ノルマがあって必要ない人に売りつける不幸...

f:id:naotan200:20170306064945j:plain

仕事って利他を行うこと...

学生からの企業とはという質問に対し「企業とは人に何かを与え幸せを創る組織のこと、その対価が売上げや利益となり企業を存続させる」と答えます。さらに仕事とはという質問に対しては「仕事とは人に何かを与え幸せを創る行為のこと、その対価が収入となり自分の生活を豊かにする」と答えています。

皆さんは「自らの利益を考えて、それを目的とした企業からものを買いたいと思うでしょうか」また「自らの利益を考えて、それを目的とした人からものを買いたいと思うでしょうか」多分、お客様のことを第一に考えて商品やサービスを提供してくれる組織や人から買いたいと思うのではないでしょうか。つまり、自分の利益を目的とする組織や人は、商品やサービスの提供者として、自らの首を絞めているのです。(もしくは人をだまそうとする詐欺...)利己的であれば長い目で見て信頼されません。お客様からの信頼を勝ち取れなければ売れなくなります。利己的な働きかたは、最終的には売る側にとっても不幸なだけです。つまり、仕事の目的は「利他」を行い、幸せを創ることであり、その幸せが報酬を創る、ということになります。

利他を行うために欠かせないマーケティング視点

「人に何かを与え幸せを創る」「利他を行う」このことを実践するために、2つの視点が重要だと私は考えています。1つ目はマーケティング視点です。

「人に何かを与え幸せを創る」ことが仕事で大事というと、学生達からは「売りつけようとする販売員っているじゃないですか」「似合わないのに似合うって言うアパレルの店員とか...」「ノルマがあって必要ない人にも売らなければならない時あるじゃないですか」などと言われます。

例えば、アパレルの場合人によってセンスが違いますよね。好き嫌いもありますよね。もし、販売員の方があなたの嗜好とニーズを100%把握して商品を薦めてきたらどうですか。「売りつけようとしている」とか「似合わないのに似合うという」とか思いませんよね。その販売員はお客様のニーズを把握するマーケティング能力がないために、利己的にならざる負えないだけです。そのまま、勉強せずに変化なく続けていたら、お客様が逃げてしまい、いつまでたっても売上は伸びないことでしょう。

また「ノルマがあるから必要ない人に売る」なんてことは絶対にやめてください。その時は良くても将来、信頼を失くします。商品にはターゲットがあり大抵の商品は、ターゲットのニーズに合わせて作られています。そのターゲットとニーズに対する分析をまるで行わずに、勉強不足を棚に上げている人が「ノルマがあるから必要ない人に売る」人です。

マーケティング活動を行わず、自分のニーズの範疇で仕事をすることは、自分にとってもお客様にとっても不幸です。皆さんは「なんでこんなものを欲しがる人がいるのだろう」と思ったことはありませんか。私は勉強不足で、例えば「骨董品」を高い値段を出してまで欲しがる人がいるかを理解できません。でも、これは単なる私の勉強不足です。その人にはその人のニーズがあるのです。そこには何故それを欲しいと思うかという理由があるのです。そこを理解したうえでお客様のこと考えお客様の為に動くことが大前提です。

利他を行うために欠かせない報酬に対する考え方

2つ目は報酬に対する考え方です。報酬には2種類あると学生には話します。

1種類目は「お金」「安定」「福利厚生」などの、ないと困る必要なものです。でも、よく考えてみてください。これらの報酬は、自分ではどうにもならない周りから与えられるものです。得られないと不満が募りますが、組織で働くうえでは自分ではどうすることもできないものです。さらに、得ても時間がたつともっと欲しくなるものであり、欲望は限りなく続きます。

もう1種類は「感謝」「承認」「誇り」などの、あると嬉しい欲しいものです。さらに、これは自分で手繰り寄せて勝ち取っていくことができます。得られれば満足で、かつ自分がそこに向かって動くことでコントロールできるものです。得られれば満足は続き、得られなかったからと言って不満になるわけでもありません。

当然2つとも欲しいものではありますが、どっちをモチベーションに働いた方が幸せになると思いますか。私が仕事をする中で欲しいのは「感謝」「承認」「誇り」です。だってその方が幸せになれる気がするんですもの。

さて...志望動機の作り方

ところで、このブログは就活ブログです。いつも、就活まで達することなく終わっている気がするので今日は「志望動機の作り方」でしめたいと思います。志望動機ではマーケティングの視点と「感謝」「承認」「誇り」の視点の2つが大切です。

まずは、マーケティング視点で志望先を俯瞰し、どのようなターゲットのどのようなニーズに応えようとしているのか。そのニーズに応えるうえでどのような工夫をし、どこが競合他社と違うのか。これが大前提です。その分析ができた後、志望先に務めたときにお客様や社員を含むステークホルダー(関係者)全員に「感謝することされること」「承認することされること」「誇りをもつこともてること」ができるかどうかを考え、そこに着眼して書いていくと良いものになります。

naotan2002.wixsite.com

 

 

世の中ってブラック企業だらけなの??

f:id:naotan200:20170305152634j:plain

労基署が必要ないくらいの世の中に憧れます...

過労死や働き過ぎで鬱になった方の労災認定などが話題になっている昨今ですが、皆さんはそれについてどうお考えでしょうか。ニュースを見ていると「酷い」と感じることもままあります。「命を絶たなくても方法があったのでは」と感じる場合もあります。しかし、組織に入っていると見えなくなってしまうことも真実かと思います。そのような問題がない世の中になって欲しいと心から思います。

でも...ホワイト企業探しもどうかなっと思う...

たしかにそこはそうなのですが、ネットの情報を鵜呑みにして「ホワイト企業」を探すタイプの学生を見ていると困りものだなと感じます。良く「あの会社ブラックだってインターネットに書いてあったんですけど…どう思いますか」と言う質問を受ける時があります。その時、離職率が非常に高い会社だったりした場合は、その事実のみを話します。しかし、結構な割合で私にはどうしてもそう思えない会社を、学生はブラックといってきます。

そんな場合、その会社のデータを学生に提示した後、次のように聞きます。「ブラック企業でどんな企業のこと言うの?」そうすると、大抵このように答えてくれます。「突然残業があって帰れなくなったり、それがサービス残業だったり凄いノルマがあったり…」

その後、学生に対してこのように返答する場合があります。「面接練習を私の就業時間外に突然お願いしにくることよくあるよね」「その時に訊くと突然企業から連絡があって、明日試験なんですとか言ってくるよね」「あまりにも突然だから、あれ残業申請しないんだ」「これって、私にとって「突然の残業」かつ「サービス残業」だよね」「私の大好きなこの学校が、ブラックなんて思われるの嫌だから、今後は規定通り三日前までの予約しか受け付けないね」私と人間関係が出来ている学生であれば100%「待ってください、お願いします」と言ってくれます。

また、こんな場合もあります。「あとさ...私のノルマって半端ないんだよね」「どんな学生でも就職を希望するのであれば100%就職させること」「わかる...どんな学生でもだよ!!」「で...君からノルマ半端ないブラックな組織と思われるの嫌だから、君に対してのノルマはないことにして良いよね^^」この場合もやはり「待ってください、お願いします」と言う言葉を返してくれます。

ネットのブラック情報は主観かと...

ブラックと感じるか感じないかは「主観」です。もしかしたら「学生が困って就業時間外にくる相談」「学生を全員、良い企業に就職させるという困難な目標」に対してブラックと感じる職員がいるかもしれません。(私は感じたことはないのですが)そういう方にとっては、私の所属する学校はブラックだとは思います。しかし、突然の相談は学生が私を信頼してくれている証ですし、全員の就職は私が学生に信頼される泉源と私は考えています。所属する学校がブラックとは思えません。

反社会的で、どこから見てもブラック企業と言える企業は存在するとは思います。また、会社の考え方と自分の考え方が合わず、その人にとってのブラック企業というのもあると思います。卒業生から相談を受けて、その組織に合わないと感じ「辞めるのも手だよ」という場合もあります。まれに、その会社は辞めろという時もありますが、誰から見てもブラック企業というのは、なかなかないと思います。よく「うちの会社はブラックです」という方々が存在します。その組織に不満を持っている人たちです。色々な不満がありますが、一番多いのは「やらされ感」かと感じます。

組織の業務全体を俯瞰し、その中で仕事を「自ら行わなければならない責務」と考えた場合は「ブラック」という感覚はおきません。「誰かから押し付けられた業務」と考えた場合「ブラック」という感覚が生まれます。

また、インターネットで紹介されているブラック情報も主観がほとんどです。そのように考える人がいるということです。このように「主観」でブラックか否かを感じるものと考えると、インターネットなどで紹介された「ブラック」というものは、「その組織に不満を持っている人」が主観で書いていると考えるべきです。

ネットで終わらず自分の足で確かめたらどうだろうか

ネットで少し調べてみたのですが、凄いですね。ありとあらゆる企業がブラックって言われてますね。 その意見を参考にするのは良いのではないかとは思います。でも、参考にとどめましょう。それよりも、もっと色々な角度から、足を使って調べてみたほうが良いと思いませんか。その組織に対する自分の主観を創れるくらいに...

naotan2002.wixsite.com

 

ノルマがないから事務になりたいって

f:id:naotan200:20170305091531j:image

❖仕事の2つの種類

仕事は大きく分けて2つの種類に分類されます。1つは定常的な仕事でルーティンワークと呼ばれるものです。これは決まった手順で繰り返し行われるものであり、事務作業とも呼ばれます。もう1つは非定常的な仕事で、新規業務など企画、計画などのプロジェクト的業務や営業活動など場面によって違う対応を必要とする業務です。

当然、判断を必要としない定常的な業務は正解がありますから、100点満点から仕事が始まり、ミスをすると減点される評価基準で見られます。また、非定常的な業務に正解はありませんから0点から始まり成功すると加点されるという評価になります。どんな仕事もこの2つの業務から成り立ち、その合算で評価されることが通常です。

❖事務という仕事に対する学生の誤解

さて、頭脳労働者の中でその2種類の仕事のうち、定常的な業務のみを行う仕事を事務と言いう時があります。よく「ノルマもないし、きちんと仕事をこなせばストレスなく生活できるから事務を希望します」という学生がいますが、この学生は事務をそのように定義している学生だと考えられます。この学生には2つの間違いがあります。

1つは、事務にはノルマがないと考えていることです。例えば伝票転記・文章作成もし間違ったら会社の信用問題です。先程もお話ししましたが定常的な仕事の場合ミスゼロがノルマになります。もう1つは、単純な伝票をパソコンに打ち込むような仕事のみを担当する場合ほとんど給料が上がらないことを見逃しています。(それでも良いという人もいますが…)仕事では給料と責任は比例します。責任が高ければ給料が良いという理解で問題ないと思います。責任を取らずに給料だけ高い仕事があるとすればそれは詐欺という仕事です。

❖経理って事務じゃない...金銭取引関係の総合的な仕事

例えば経理とはどんな仕事でしょうか。学生に訊くと伝票とかをパソコンに入力する事務仕事と答えてくれますが、それは経理の仕事の一部です。経理には伝票を転記してパソコンで入力する帳簿をつける仕事(俗に事務という仕事)もあります。その他に、債権回収業務なども経理の仕事です。一般的に企業間取引では商品やサービスを先に渡して後から回収します。その回収していない代金を債権と言い、債権の回収状況の監視や場合によっては回収業務も行います。また、回収できるかかどうかを考えて、与信(信用して商品やサービスを先渡しすること)の限度額を決める与信審査なども行います。さらには、給与を含む代金の支払い実務も経理の仕事です。また、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などを作成し、決算を行う業務もあります。

お金が回収できないことは企業にとって一大事です。また、支払いができなかった場合、信用を無くし取引をしてもらえなくなります。場合によってはそれだけで企業が倒産することもあります。さらに、決算は企業の成績表とも言えるものです。株主を中心としたステークホルダー(関係者すべて)が納得し、「資産の持ち方」「取引の流れ」「現金の流れ」が将来的にも安泰かを見られます。ここが経理の腕の見せ所となるわけです。つまり、経理という仕事は事務をしているだけではなく、会社の存続にまで関わる責任の重い仕事なのです。

❖事務のみしたいってこういうこと

一生新人並みの給料で良ければ、パソコン入力などの定型的な仕事のみの事務という仕事もありますから、それで問題ない場合はそのような選択もありだと思います。家族を養えるくらいに給料を沢山もらいたいのであれば、キャリアを積んで将来的に責任のある仕事に就くしか道はありません

naotan2002.wixsite.com