社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

社員同士仲の良い会社は良い会社??

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「仲が良いコミュニティ」はラクだし楽しい…だけど…

企業を選ぶときに重視する事柄を聞くと「人間関係が良好かどうか」を一番にあげる学生が結構います。そのような学生に「人間関係が良好ってどういうこと?」と問いかけると「社員同士が仲良くって…」などと答えてくれます。

確かに「仲が良い」「仲が悪い」どちらが良いかと聞かれると、仲が良いに越したことないとは思います。でも、プライベートであればわかりますが、オフィシャルな企業選びに「仲が良い」を重視する事柄としてあげる学生に対しては「待った!!!」と言いたいです。私は教員として働いていますが同僚と仲良くすることを一義とはしていません。

私にとって一番大事なことは、学生の将来の幸せです。「学生のために働かない教員は教員をやるべきではない」とも思っています。そのために上司や部下・同僚などにも同様のことを要求します。幸せなことに現在の職場は職場全体がそのような雰囲気に包まれています。それぞれの教員の学生に対する対応や、考えは違いますが「学生のために」という気持ちは共通項です。そのため、私は他の教員たち(部下・上司・同僚)を信頼しています。当然、意見が食い違うこともありますが、その時には徹底的に議論し理解し合うように心がけています。「学生のため」という大きなベクトルを確認しその大きな方向性だけを確認して、学生に対し違う視点から様々なアプローチをかけていきます。

学生には「他の教員たちと仲がいいかと聞かれるとわからないが信頼はしている」とよく言っています。さらに、「50歳を過ぎた私が、息子と同じくらいの女子職員に向けて一生懸命仲良くしようとしていたらどう思う?」と確認してみます。大抵、学生は「ありえない!!」答えてきます。(そう言われるのは少し寂しいですが…)

 

社員同士の信頼がお客様のためになり「やりがい」「誇り」を生む

組織とはチームであるべきです。このブログで「チームとグループの違い」の時にも話しましたが、チームに必要なのは「信頼」であり「仲良く」ではありません。それぞれの考え方は違うが、その多様性が色々な視点を生む。その中でわかり合い、必要としあい、それぞれの視点を組み合わせながら目的を達成していく。目的を達成することが誇りとなり、さらなる高みを目指していく。これが組織のあるべき姿であると私は考えます。

確かに仲が良いことは居心地がよいですし、私にも大切です。もし、職場の人たちと仲良くできるのは嬉しいです。しかし、仕事を決めるときには「社員同士の信頼関係があるか」を重要視します。また、その中でチームの一員として、どのように信頼を得るか、そのためにお客様とどのように向き合うかを大切にしたいと考えています。

社員同士の信頼関係・お客様との信頼関係をしっかりと築いている組織は「やりがいの塊」と考えるのですがいかがでしょうか。

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