社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

「言葉の定義」がコミュニケーションを創る

 

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積極的ってどういうこと??

「私はアルバイトで積極的に行動しました」と言われた時に皆さんは何を想像するでしょうか。てか、積極的って何なのでしょうか。

このような人の性質を表す言葉って、非常にあやふやな言葉が多いです。辞書的には「物事を進んでするさま」(デジタル大辞泉)ですが、何をどのように行ったら進んで行ったことになるのでしょうか。どういう状態が積極的なのでしょうか。例えば、飲食店のホールで誰にも言われず注文を取りに行ったら積極的ですか?いらっしゃいませと笑顔で言えたら積極的ですか?学校ではサボってばかりいたけど、バイトは遅刻もせず自らすすんで行けたというのは積極的でしょうか?積極的という言葉、人によって違います。また、シチュエーションによっても違います。

長所を表す言葉のあいまいさ...

積極性・協調性・責任感・行動力・忍耐力etc.人の性質を表す言葉っていっぱいありますが、どの言葉もあいまいです。そこで必要なのが言葉の定義になります。自己分析をしている中、自分の特徴が積極的に行動することと考えたとしましょう。その後、行うべきは自分にとっての積極的とは何なのか。その積極性は客観的に見て積極的なのか。自分の積極性を深堀すると、だんだん見えてきます。さらには、なぜ自分が積極的に行動できるのか。そのモチベーションの泉源は何なのか。このあたりまで考えでて、やっと自己分析の入り口に立ったくらいでしょうか。

「言葉を定義する」学生時代は必要なかったけど...

「言葉を定義する」ことが大事です。人は言葉を使ってコミュニケーションを取ろうとしますが、言葉の意味はその人の経験や考え方のよって差が出ます。仲間同士であれば、日頃の付き合いからどのようなことを言おうとしているかを察知してくれるので、あまり気にしなくても問題ないとは思います。しかし、環境も年齢も考え方も違う人に理解してもらうためには、きちんと言葉を定義して、その定義を使い内容を理解してもらうことが必要になります。そのことを「言葉を再言語化する」「自論を創る」と学生には話しています。そして、自己分析をするときには「きちんと言葉を再言語化しろ自論を創れ」と話します。

今までは、気の合う仲間や先輩(社会人含む)とそのコミュニティの共通言語で話していればコミュニケーションを取れたかと思います。仲間が「うまいラーメン屋見つけたから今度いこう」と言った時に「こいつがうまいと言っているから、豚骨系油ぎっとり太麺だな...」などと想像しながら判断し返事をするコミュニケーションを行ったと思います。しかし、志望先の人事とそのようなコミュニケーションはとれません。また、企業に入っても社会人としてのフォーマルな(仕事上の)コミュニケーションの中でも無理な話です。

コミュニケーションの幅を広げる「言葉の定義」

あやふやな言葉では通じないと考えて、言葉を定義する癖をつけてください。そうすることによって、就職活動で役立つだけでなく、今までより幅広い人たちとのコミュニケーションに対応できるはずです。

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