社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

自分にあった仕事がわからない...

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自分にどんな仕事があっているかわからない...その気持ちワッカル!!

就職指導をする中で「自分に何があっているか分からない」「やりたい仕事が見つからない」などと学生から聞くことがあります。このような言葉を聞いたときに「ワッカル!!」って返すことにしています。

50歳を越えた私も「自分に何があっているか分からない」ですし「やりたい仕事が見つからない」です。今の仕事はキャリアを積む中で、任されたものです。若いころ教員になろうなどと思ったことは全くありません。さらには、就職担当などになるなんて夢にも思ってませんでした。キャリアを積む中で、たまたま、そのような仕事を選び、人事の結果、今の担当を任されているだけです。30年社会人を続けた私でさえそうなのですから、まだ社会に出ていない学生が、そのような感情を持つのは当然と考えています。中には天職と言えるものを見つけ、それに向かって努力を重ねる方もいるとは思いますが、大多数はこのような感覚なのではないでしょうか。

20代で天職がわからないのは当然のこと

20代は成人と言われますが、まだまだ成長の途中です。こと仕事に関して言えばヒヨコもヒヨコピヨピヨな状態です。なんといっても、仕事については50代の私でさえ成長の途中だと感じているのですから当然です。20代のまだ社会を経験したことのない学生は、就職することによって「あっている仕事」や「やりたい仕事」を探し初めていくものです。就職活動は人生の選択の中でとても大切なものですが、その選択がすべてではありません。かくいう私も「アパレルの企画」から「紡績のマーケティング室」「マーケティングの教師」「就職担当」と人生の中で仕事を変化させてきました。それでも、自分に何があっているか分かりません。

ただし、私は今の仕事、今の担当を大好きになることに決めています。また、自分に合っている仕事にすることも決めています。そのために、必死で考え、必死で勉強しました。そして、大好きになり、得意になりました。でも、本当にこの仕事があっているか、やりたい仕事かはわかりません。年齢を重ねた多数の社会人たちがこのような感覚だとも思います。

20代で天職がわからないのは当然のこと

職業選択をするときに失敗したくない気持ちはわかりますが、どこかから良い就職先が降ってくるわけではありません。自分で考えて決めるものです。

ただし、まだ仕事をしたことがない学生が、少ない情報で決めることが危険なものだということも事実です。想像で職業を絞り込んで、イメージで決めていくことの危険性は相当なものです。決定して働き始めても、理想と現実のギャップに戸惑うと思います。さらには、営業・企画など職という視点だけではなく、社風や理念など社という視点も必要であること。職という視点、社という視点ともに内容が複雑すぎて言語化が難しいことなども壁として立ちはだかります。私も企画になった時、教員になった時など、実際に行ってみて外から見た時とのギャップに戸惑いました。社風が外から見たものと中で感じたものが全く違ったこともありました。結局はその組織に入るしかわかる方法はないのです。

結局、覚悟を決めることしかないような気が...

就職活動では自分で動き、探して、探して、探して、情報を集めることは大事なことです。当然、行ってください。しかし、それより大事なことは覚悟を決めることです。この組織で自分はやっていくという覚悟です。覚悟をもってその組織に入り、その職業を、その組織を、大好きになることに決めるのです。さらに、自分に合っている仕事にすることも決めるのです。

「何が合っているか」「やりたい仕事は何か」決めてください。決めるために考えつく限りのあらゆる手段を取ってください。そして、覚悟を決めてください。

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