社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

ポジティブに考えるために必要なたった一つのこと

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「○○のせい」が不幸を生む

「先生の教え方が下手だからわからない」「学生が真面目にやらないから授業が上手くいかない」こんな空気が渦巻いた授業ってどう思いますか。また、「私の理解力がダメだから先生の言っていることが理解できない」「私の教え方が下手だから学生が理解しない」こんな空気の授業はどうでしょうか。

最初の考え方は環境や人のせいにしているパターンです。よく「環境のせいにするな」と言いますが、学生・教師共に人のせい・環境のせいにしているこのような空気が教室に蔓延した授業は、教室中に怒りが蔓延し最悪です。でも、二番目の例ように、それぞれが「自分のせい」で考えている場合では、教室中に鬱が蔓延しこれはこれで最悪な例ではないでしょうか。
これを仕事に置き換えてみたらどうでしょうか。上司のせい、部下のせい、同僚のせい、客のせい、自分のせい、会社の環境のせい...これって組織として最悪ですよね。組織の全員が自分の実力不足で仕事が上手く回らないと考えた場合...どんよりとした空気が組織に蔓延している光景が目に浮かびます。

「受け入れる」が幸福を呼ぶ

そうなんです。環境のせい・他人のせい・自分のせい...このどれを考えても上手くいかないんです。このことを学生たちに話すと「じゃあどうすれば良いの」と訊かれるのですが、現状を受け入れるしかないんです。現状を受け入れた上で「どうすれば上手くいくか考えよう」と思うことが解決への唯一の道なのです。

あるがままの自分を受け入れ、あるがままの他人を受け入れ、あるがままの環境を受け入れる。その上で、理想の姿と現実とのギャップを受け入れ、今ある課題を受け入れ、行動を考え実行する。そうなんです。何でも受け入れる素直な気持ちが大切なんです。素直さがポジティブシンキングの泉源となると考えてください。

❖「受け入れる」とは「同意する」ことではない

さて、この場合の受け入れると言う事は「同意する」「承認する」「従う」ということとは違います。同意するとか承認するとか考えると、なかなか他人にそれはできませんよね。それを無理やりやろうとすると、 ストレスが溜まります。今あるその事実をきちんと認めること。これが受け入れるということです。事実を認めるだけですから、受け入れる人は、ストレスはたまりません。「なるほど、自分とは違うけど、そのような考え方もあるんだ」など考え方の違う人や、今まで体験したことがなかった環境に対して、その事実を知るとともに対処を考えていきます。

決して自分と違う考えに対して「ワッカル!!!そうだよね!!!」などとは言いません。わからないものはわからない、違うものは違う、そして、その違うと言う事実を認める。これが「受け入れる」と言うことだと私は考えています。

皆さんを100%受け入れてくれる人として、母親を考えるとイメージしやすいでしょうか。皆さんが生まれた時から今まで、皆さんのすべてを受け入れてくれたのではと思います。受け入れた上で鼓舞したり、受け入れた上で慰めたり、時には受け入れた上で叱ってくれたりしてもらったと思います。そこには、皆さんへの愛情があり、どうすれば上手くいくか真剣に考え、皆さんへのアクションを起こしている姿があったのではないでしょうか。それが、受け入れるということです。

人との違いを「受け入れる」とポジティブになる

事実がわかれば、それをきちんと心で理解すれば、解決策を考えることができます。どのようにすれば良いか、どのようにすれば上手くいくか、考えることができるのです。

人と自分は違うものです。100%満足する環境に遭遇することは稀です。そこを前提に、その事実を受け入れると、未来が広がるような気がしませんか。そして物事に対してポジティブに考えることができる気がしませんか。みんな違うんです。思い通りになんてならないんです。そこが最初です。

「どうすれば上手くいくか考えよう」これを合言葉にしませんか。自分と人が違うなんて当然じゃないですか。人との違いに視点を置いて「わかってくれない」とか考えるよりずっと楽しいです。

組織人としての成長を創る「素直さ」

ここから考えると、組織は素直な考え方をする人を欲しがります。素直な考え方で行動を創ってください。私も上手くいかないときには何かのせいにしたくなります。そんな時には「いけない、いけない、素直さが、受け入れることが大事」って思うように気をつけています。そうすると、見えるものがあり、行動に移すことができます。

最終的には自分が受け入れると周りも受け入れてくれるものです。それを繰り返すと、社会が結構楽しい場所になりますよ。

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