社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

既得権益を批判したくなる私達だけど...

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既得権益って何?

この前ゼミで話をした既得権益について今日は語りたいと思います。既得権益とは過去の経緯において取得し、維持している、利益を伴う権利ことです。既得権益を守ろうとする団体を批判するニュースを見ると「その通り」と言いたくなります。既得権益って言葉に良い意味を感じる人は少ないと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。なんか権力をふるって自分の利益のみ追求する人や、しがみついて自分の損を最小限に抑える人。既得権益のイメージってこのような感じかと思います。でも、ちょっと次の映像を見てください。
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映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』予告編

「でもこの服は私達の血でできています」「私達の血で作ったものを誰にも来てほしくありません」この言葉を聞くと心が痛くなります。私達が普通に着ている洋服、途上国の人達が汗水たらして作り上げてくれたものです。それも、とてつもない低賃金で劣悪な環境で...

❖我々日本人が持つ既得権益って何?

日本に住む我々の生活が既得権益の上に成り立っています。途上国の収入と我々の収入の差や、大卒と高卒の就職先の差、正社員と契約社員の待遇の差などはすべて既得権益です。既得権益を謳歌しているのは、ほかならぬ私たちなのです。さらには、今、皆さんが行っている就職活動も、より大きな既得権益を行使する集団へ入るための活動と言えます。

さて、このように考えるとなんだか就職活動があさましく感じてしまいますが、よく考えてみてください。「もっと皆が幸せな世の中を創っていきたい」「すべての人の生活が豊かになるためにはどうすれば良いだろう」こんな考えが湧いてくるのではないでしょうか。そしてすべての人にとってWinWinになるために、私としても「ものを無駄にしない」「感謝を忘れない」「より良い世の中になる努力を怠らない」「社会に貢献し幸せな世の中を創る」と考えます。

既得権益は「先人の努力の上に立つ幸せ」

そのことを前提にして、既得権益を違う言葉で表してみます。「先人の努力の上に立つ幸せ」「先人たちの努力が与えてくれたチャンス」これが既得権益です。また、そのチャンスを使いもっと良い世の中を創るためのステップが就職活動です。さらには既得権益を持つ者として「先人たちの努力を超える努力をして世の中すべてを良くする義務」を持っているのではないでしょうか。利己的にならず世の中を俯瞰して、少しでも良い製品やサービスを提供するために努力する。それを、必死で行うことで世の中の底上げを行っていく。先人たちが努力を怠らなかったように、我々も努力し続ける。その仕事が直接的に既得権益を持たない人達のためになっていなかったとしても、全体を底上げできれば、すべての人にとって幸せです。それが、既得権益を持つ我々の義務だと思います。

日本で学校に行き、就職活動をする。私達はたまたま、このチャンスを手に入れているだけです。そのチャンスに感謝すると共に、その感謝のかたちとして世の中に貢献する努力を怠らないことが大切です。どんな職業についてもそれは出来ます。そんな気持ちを忘れないでほしいと考え、ゼミ生たちに話をしてみました

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