社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

どうしても目をかけてしまう学生の特徴

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❖教員の私がえこひいきをしてしまう話

私が年度や期の最初の授業で学生達に話すと決めていることがあります。今日はその話を少しご紹介します。「私はえこひいきをします」最初の授業はここから始まります。当然のことですが、その話をすると最初学生たちは怪訝そうな顔をします。まあ、当たり前です。教員がやってはいけないこと第一位ですから...

そのあとに続けます。私は授業の進度を皆さんの表情やしぐさで決定します。出来るだけ双方向で授業を進め、確認しながら進度を決定していきたいのです。しかし、講義の場合は時間の関係もあって双方向で確認しながら行うことが困難です。つまり、リアクションが大きい学生が、授業の進度を決定するバロメータとなる訳です。リアクションの少ない学生に声をかけて、理解しているかの確認はしますが、それが出来るのはたまにです。でも、皆さんがついてこない授業をするのは嫌です。そのため、大きくうなずいたり、表情を曇らせたり、分かったっという感じで目を見開いたり…そんな学生をどうしても見てしまいます。そして、その表情を確認し、次に進むか、もう少し説明するかを決めていきます。こんなことを話していきます。

❖学生に対する私からのお願い

この話は学生に自分の方向を向かせようと考えて話しているわけではなく本当の話です。というよりも、そのように授業を進めるしかないのです。学生全員から同じように授業料を徴収していることを考えると、すべての学生達に対して同じクオリティの授業を提供しなければいけないとは思います。でも、中々できないのです。

学生達には次のように話していきます。そうなんです。後で授業を振り返ると、そんな表情が豊かな学生のための授業になっているのです。公平に授業がしたい。私はそう思います。でも、できないんです。授業は学生を見まわしながら行っていきます。どうしても、表情豊かな学生のところで目が止まってしまうんです。

この後、授業を進めるにあたり私からのお願いをします。ですから、皆さんにお願いがあります。表情豊かに授業を聞いてください。全員が表情豊かに授業を聞いてくれたら、私にとってパラダイスです。今の状況が手に取るようにわかるんですもの。そうなったら、私は多分、良い授業ができる気がします。こんな感じでしょうか。

❖人生を変えるくらい大事な表情

しつこい私はさらにお願いすることにしています。頼みます!!!表情を豊かにして、えこひいきされてください。さて、このことは授業だけではないと勘の良い皆さんにはわかったのではないかと思います。豊かな表情を続けていれば、就職試験でもえこひいきされるはずです。会社説明会というものがあります。そこで、表情豊かであればみんなが目をかけてくれます。合格しやすくなるということです。それだけではありません。企業に入った後、可愛がられる新人になることができます。表情豊かなことはトクしかないんです。表情だけで楽しい人生が送れますよ!!!。このように話していきます。

授業だけではなく、普段の姿を見ていても、表情が固い学生が多いといつも感じています。仲間同士だとあんなに表情豊かなのに、大人たちの前だと途端に固くなる学生に何とかしたいといつも感じています。ゼミ生などに聞くと本番はきちんとやるから大丈夫です。などというのですが、合同企業説明会などを見学に行った時の学生の表情の暗さに唖然とすることもしばしばです。

❖訓練で変わる表情なのに...

でも、表情の豊かさは訓練でどのようにでもなります。授業でアルバイトで仲間以外の人達と出会う場所こそが訓練のチャンスです。表情の豊かさだけで、その印象だけで2倍いや3倍位魅力的に見えるものです。特にオヤジやオバチャンに対しては効果てきめんです。例えば、私の女子を見る目ですが30代の頃は体型や顔が整っていることが魅力だと思っていました。40代・50代になってみると表情の豊かさが心を表していると感じるようになり、その人の心を表す表情に魅力を感じるようになってきました。

是非、表情を豊かにする訓練をあらゆる場所で行い続けてください。それが、皆さんの幸せを創るはずです。

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