社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

人気度や難易度で決めてはいけない就職試験!!

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公務員受験をする学生に「〇〇と△△の試験日程かぶったんですよ。〇〇と△△だったら〇〇が倍率低いからそっちにしようと思っているのですがどう思います」と聞かれたことがあります。あまりにも違う職種だったため、私は思わず「あなたは公務員になることがゴールなの。普通は公務員になってからがスタートでしょ」と訊いてしまいました。

高校受験・大学受験で受験先を決定するとき、皆さんはどのように受験先を決定しましたか。また、第一志望校はどのように決定しましたか。教育分野や大学の雰囲気、立地条件、進路・進学状況はもちろんのこと、入試の難易度や入試科目から第一志望を決めて、受験校を決定していくというような流れでしょうか。河合塾のサイトには受験校決定のポイントとして下記のように解説していました。

大学受験で大切なことは、目標を見失わないことです。今まで行ってきた受験勉強はすべて、第1志望校に合格するための努力です。できればその努力が最大限に活かせるところを併願校にできるといいですね。入試科目が第1志望校と大きく異なると、併願校の対策に時間を取られ、第1志望校の対策に支障をきたしかねません。併願校には第1志望校の入試科目を利用して受験できる大学・入試方式を検討しましょう。その際、自分の得意科目の配点が高い入試方式がないかあわせて確認しておきましょう。私立大学では、センター試験の成績を利用できる「センター利用方式」や1度の受験で複数の学科に出願できる方式などさまざまな入試制度があります。その中からもっとも自分にあうものを選びましょう。最近では、複数の方式を受験する人や、インターネットを利用して出願(ネット出願)した人を対象に検定料の割引制度を設ける大学があります。志望校でもこうした制度が設けられていれば上手に活用しましょう。科目をそろえて負担は小さく、得意科目の配点は高く、受験料はなるべく抑える。“賢い”受験が第1志望校合格につながります! (河合塾K-net受験校決定のポイント)

この解説を読んで「なるほど」と感心しました。効率よく受験するために受験科目や傾向を分析し、科目はそろえて負担は少なく…スゴイって思います。これって、大学合格が目的になっていますよね。でも、確かにそうです。私自身、高校時代はレベルの高い大学に行って良い人生を送りたいと本気で思ってましたし、そこが目標になっていた時期もあるます。(高校でやんちゃしすぎて、そうはなりませんでしたが…)皆さんも高校受験や大学受験の時、合格が目標になっていませんでしたか。私もそうでしたし、大多数の人がそのような考えだったのではないでしょうか。

本来であれば、効率よく受験するより、入学後の学生生活の充実感が大切ですよね。しかし、同じようなレベルの高校や大学に入れば金太郎あめのように、同じような教育が受けられる。偏差値レベルが高い高校や大学であれば幸せがついてくる。日本の教育がそうなっているように私も感じますから、それはそれで正しいと思います。

日本の教育制度を考えると、100%ではありませんが、同レベルの大学に行けば、どの大学でも同レベルの教育が受けられ、同レベルの将来が選択できる。ある意味平等ですから。これは、大学が同質だからできることで(本当に同質かどうかはわかりませんが)でも、同質でなかったとしたらこの考えは危険です。

しかし、皆さんは体験してみて実際は入学が始まりだったと感じていませんか。そこから、高校生活や大学生活が始まり、合格はその生活への切符でしたよね。同質であればどこの高校や大学に行っても誰もが幸せになれますが同質でなかったとすると、ある人にとっては幸せ、ある人にとっては不幸となってしまいます。

さて、就職試験を考えてみましょう。世の中には色々な組織がありますが、組織は同質ではありません。例えば、同じような業界で同質な組織がいくつかあれば、同質な組織は戦いあい、生き残る組織は一つです。

また、働く組織選びは、人生選びでもあります。(これは高校受験・大学受験も変わりませんが)世間一般が良いという組織が、自分にとって良い組織かどうかは別物です。各組織は異質のものです。その中で、自分にとって幸せな組織はどれなのでしょう。就職活動は組織に合格することが目的ではありません。就職した後に幸せな生活を送り、自分が成長し、誇りを持った人生を送ることが目的です。

目的を見誤らないでください。その中で受験先を選択してください。そうすることで、充実したやりがいのある楽しい人生を勝ち取ることができます。

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