社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

今日は「着目する視点」について考えてみた...

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❖卒業生が遊びに来てくれると嬉しい

先日ある地方の国立大学の事務職員をしているゼミの卒業生が学校に遊びに来てくれました。ある研修でCCRC(継続介護付きリタイアメント・コミュニティ)のことを聞いたと話してくれました。CCRCとは仕事をリタイアした人が第二の人生を送る街のことであり、朝日新聞では下記のように解説されています。

「Continuing Care Retirement Community」の略。直訳すると「継続的なケア付きの高齢者たちの共同体」。仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむ街として米国から生まれた概念。元気なうちに地方に移住し、必要な時に医療と介護のケアを受けて住み続けることができる場所を指す。政府は昨年、有識者会議で「日本版CCRC」構想をまとめた。高齢者の地方移住を促すことで首都圏の人口集中の緩和と地方の活性化を目指す。(朝日新聞群馬県版2016.9.16より引用)

❖CCRCは本当に大学と無関係か?

卒業生がCCRCと自分の仕事の接点が見出せていなかったようなので、少し、視点を変えてみるように促してみました。

大学の顧客としての高齢者という視点

www.n-r-h.biz

リタイア世代は純粋に自分の興味のあることを学びたいという方が多いです。(私の周りの話で数字的根拠を調べてはいません)その方々がリタイアしCCRCへの移住を考えた時に、学ぶ仕組みがその移住先にあるという選択は魅力的なのではと思います。(需要を調べたわけではないので本気で考える場合はデーターを取る必要はありますが...)その意味では大学の職員として考える価値があるものです。

大学生と高齢者の交流という視点

news.yahoo.co.jp

大学生とのコミュニティがある街は高齢者にとって新鮮で魅力ある街ではないでしょうか。高齢者だけのコミュニティで暮らす場合と比べ刺激が違います。大学がCCRCを併設するという仕組みを創ることが出来れば、大学にとって新たな収益源になると考えます。コミュニティを創る仕組みは考える必要がありますが、そこをクリアできればビジネスとして面白いと思います。

高齢者の知を提供する場を創るという視点

sc.cyber.t.u-tokyo.ac.jp

高齢者が若者を支えるという考え方は今後高齢化社会を迎える中でマストな考え方ではないでしょうか。高齢者が社会貢献する仕組みを創るために、大学は最適な研究機関だと思います。また、その仕組みを創ることが出来れば世の中を変える位のインパクトがあるものになると考えます。

それを合体させたアメリカの事例

大学連携型リタイアメント・コミュニティ ~生涯学習が高齢者のライフスタイルを変える! | プラチナ社会研究会

アメリカにはCCRCで大学連携型があるようです。ということは日本でも市場性がある可能性はあるということになります。環境が違うので一概には言えないですが、調べてみる価値はあると思います。

卒業生と話した時には「大学の顧客」「大学生と高齢者の交流」という視点で話をさせてもらったのですが、その後、その視点をまとめてみました。それぞれの視点で考えると地方の大学においてCCRCは面白いテーマだと思います。

❖考える視点を変化させ組み合わせ考えを作ろう

このブログの中で視点を変えることや引き出しを多く持つことが大切であると話してきましたが、引き出しを多く持つことを前提として、視点を変える訓練をすると今まで見えなかったものが見えてきます。ビジネスを行う上で、この能力は大きな武器となります。

是非、学生時代から視点を変える訓練を行ってほしいと思います。また、卒業生にも視点を変える訓練を続けて、出来るビジネスマンになって欲しいと考える今日この頃でした。

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