社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

必要な人財になるための「オンリーワン」

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それぞれの職業に必要なスキル

皆さんは職業に必要なスキルをどのように考えていますでしょうか。「営業に必要なスキル」「企画に必要なスキル」「人事に必要なスキル」...どんなスキルが必要でしょうか。「営業に必要な伝える力」「企画に必要なアイディアを出す力」「人事に必要な人を見る力」...このような声が聞こえそうな気がするのですが、これだけじゃないことも分かると思います。

例えば営業ですが「伝える力のある営業」と「人を見る力のある営業」どちらの営業マンから商品を買いたいでしょうか。人を見る力に優れている営業マンは、人の内面も見ることができるので、気持ちをわかってくれます。そのような、自分の気持ちをきちんとわかってくれる営業マンから商品を買いたい人がほとんどではないでしょうか。さらに、アイディアを出すことが得意な営業マンが、皆さんの気持ちを理解し、素晴らしいプレゼンで営業してくれたらいかがでしょう。最高ですよね。企画ではどうでしょうか。伝える力のある企画マンが、お客様の気持ちを理解して(これは、人を見る力があるからできることです)、面白いアイディアを出して来たらどうでしょう。

そうなんです。営業は営業力のみで仕事するわけではなく、企画は企画力だけで仕事をするわけではないのです。全ての仕事は総合力で行っていくのです。

私の仕事...教員に必要なスキルを少し考えてみた

前に少しご紹介しましたが、私の元々の専門はファッションデザインです。デザイナーにはデザイン能力は必須です。でも、それだけでは仕事になりません。デザインは市場から受け入れられてナンボの世界ですから、マーケティングを勉強しました。また、デザイナーの一番の仕事は営業や販売の方々から信頼を得ること。営業や販売の方が良いデザインと信じて始めて売れる商品、売れるブランドとなる訳ですから、最も大切な能力は営業力と今でも思っています。また、紡績のマーケティング室ではファッションデザイナーの時に勉強したマーケティングの知識を使い、市場の動向を分析してアパレルメーカーやショップに対し企画提案をしていました。また、その際にプレゼンテーション能力を高めようと訓練を欠かしませんでした。教員になってからは、授業でマーケティングを学生にレクチャーすると共に、学生から信頼を勝ち取るため培った営業力など、今まで得たことをフル回転させながら仕事を行ってきました。また、就職指導の仕事も行い始めたので人事に必要とされる人材マネジメントの勉強や、学生のケアを行うための心理学なども勉強し始めました。

さて、現在ですが、市場を分析し良い商品(人材)を送り出すために就職指導にはマーケティング能力は欠かせないと考えています。また、伝える力であるプレゼンテーション能力の指導を行うため、自らのプレゼンテーション能力を磨くことも必須です。さらには、就職活動では見た目も大切なのでファッション系の知識も使っています。当然、人材マネジメントの知識や心理学の知識はこの仕事には欠かせません。ついでに、効率よく仕事を進めるための事務処理能力、一日中熱く講義をし続ける体力なども必要な能力となります。

必要なスキルだけ持っていても生き残れない

良く学生から「デザイナーだったのになぜ就職指導しているの」と聞かれますが自分でもよくわかりません。そういう人生だっただけです。また「全く違いことやって大変ですね」「回り道してますね」などと言われることがありますが、そこについては「そんなことはない」と反論します。今までの経験が今の自分を創っており、そこで得たすべての知識やスキルを総動員して今の仕事をやっているのです。どれか、一つの知識・スキルが抜けただけでも今の私はありません。今までの人生ムダはなかったと確信しています。

今、私が仕事をする中で信頼を勝ち取っているとすれば、それは、マーケティング知識やその実務能力、プレゼンテーション能力、その他、教員以外の仕事で得た能力が原因だと考えます。その能力は他の教員が経験してこなかった私のオンリーワンだからです。

❖人の価値を決めるオンリーワンの能力

当然、教員の仕事を行う中で、授業力など教員であれば誰もが持つべき能力はあります。就職指導担当としても面接指導力などは持つべきでしょう。しかし、それはそれを担当する皆が持っている能力です。その中で信頼を勝ち取るためには、皆とは全く違うオンリーワンの能力が必要となります。その能力を持つからこそ、皆が頼ってくれ信頼してくれるのです。

その職業に必要なスキルと聞かれた時、学生には「どんなスキルでも役に立つ」「目の前にあるチャンスはムダと考えないですべて行ってください」と答えるようにしています。これは、50年生きての実感です。大事なスキル、大事でないスキルを分けて、大事なスキルだけ習得すれば良いと行動をとる学生を見ると「かわいそう」と思ってしまいます。

出来るだけ労力をかけずに最短距離を行こうとする方は、仕事をする中で周りと差別化できず、埋もれていくことでしょう。「ムダを省いた最短距離」...実は最もきつい「いばらの道」だと知ってほしいと切に願う私なのでした。

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できる新人になるために

 

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「できる新人」になるための考え方

「役割を担える者」は組織の宝、「役割を担えない者」は組織の癌と前にお話ししました。また、新人には新人にしかできない役割があるともお話ししました。本日は、社会人未経験で仕事のスキルがゼロに近い新人の組織の中での役割を考え、そこから学生時代に身につけた方が良い考え方をお話ししていきたいと思います。

先輩が「できる新人」に感じること

昨年の話ですが、ある若い教員が講演を受けてきてその講演に感動して帰ってきました。「学生たちに聞かせたい」彼女は講演から帰ってきた次の日私にそう話してくれました。「じゃぁ、ダメ元でやってみたらいいんじゃないの」私は彼女にそう言いました。

そこから一ヵ月、彼女はその構想を温めていたようです。その講演者はある組織の中で高い地位を持つ方で、受けてくれるかどうかは彼女のプレゼン次第だと思っていました。彼女が受けた講演の中では名刺交換をする場もなく、電話でのアポイントはまるで飛び込み営業のようなものです。でも、学生にその話を聞かせたいと言う彼女の思いは、非常に強かったようです。電話をかける前にワードで文言を精査し万全の準備で電話をしていきました。電話の横に私がいたのですが「がんばれ、がんばれ、がんばれ」という気持ちしかありませんでした。彼女はしっかりと、プレゼンを行い講演者からの承諾を得ました。電話が終わった後、彼女と話をしたら手がずっと震えていたそうです。私は彼女の勇気に感動しました。

学生を思う彼女の気持ち。現実のものにしようとするチャレンジ精神。必死に頑張る姿。何年も仕事を続けていると、いつの間にか忘れてしまうその気持ちを思い出させてくれるこの行動は私にとっては新鮮でした。

先輩が新人に感謝すること

また、上司や先輩は新人に指導や教育を行っていくものです。教員を行っていると指導や教育がを行うことで教育する側の成長が実感できる出来事が良くあります。

内気でいつもビクビクした態度を、どうしても変えることができない学生がいました。当然、就職活動もボロボロで何十社とお祈りメールをもらっている状態でした。面接練習を繰り返すのですが、どうしても雰囲気は変わりません。私から指摘されては何度も涙を流し...メンタルは相当やられていたのではないかと思います。でも、彼女はあきらめませんでした。毎日のように私のところに通い、ボロボロになりながらも試験を受け続けていました。出来ないながらに必死に取り組むその姿勢に感動すると共に、「何とかしたい」という思いが大きくなっていきました。「この子を絶対に成長させたい」「その上で合格させたい」と本気で思わせてくれました。何カ月もそれを繰り返す中、何かが吹っ切れたのか、ビクビクする感じが突然消えました。当然、ある会社に総合職で合格しました。さらに嬉しいことに、その後その会社から「是非、御校の学生に受験して欲しい」と言われるようになりました。彼女がその会社の職員として良くやってくれている証拠です。

彼女と共に合格を目指したことで、私も必死に考え視点を変えてアプローチを続けていきました。何か方策はないかと心理療法の本を読み漁り、それを実地で行い...ということを繰り返していきました。それらは、彼女がいなければ考えなかったことでした。彼女が合格した後、自分の指導力が強化されていると実感し、心から彼女に感謝する私がいました。人を成長させたいという気持ちで必死に考えることで、実は自分も成長したと感じることができる経験でした。

新人の役割を果たすために、考えなければいけないこと

新人の役割って色々あります。新人の一生懸命さチャレンジを見て、上司や先輩が自分に置き換えること。上司や先輩が新人を教育することで教育する側の成長も促すこと。その他にも、先輩に先輩としての自覚を芽生えさせること。良い意味で、今までと違う価値観を持ち込むこと。など多岐にわたります。しかし、役割を果たすためにはまず「先輩から認められる」「可愛がられる」ことが必要です。そのためには素直さ・必死さ・チャレンジ精神・コミュニケーション能力・責任感・誠実さなどがないとその役割を果たすことはできません。そのため、就職試験ではそこを見るわけです。

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自分にあった仕事がわからない...

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自分にどんな仕事があっているかわからない...その気持ちワッカル!!

就職指導をする中で「自分に何があっているか分からない」「やりたい仕事が見つからない」などと学生から聞くことがあります。このような言葉を聞いたときに「ワッカル!!」って返すことにしています。

50歳を越えた私も「自分に何があっているか分からない」ですし「やりたい仕事が見つからない」です。今の仕事はキャリアを積む中で、任されたものです。若いころ教員になろうなどと思ったことは全くありません。さらには、就職担当などになるなんて夢にも思ってませんでした。キャリアを積む中で、たまたま、そのような仕事を選び、人事の結果、今の担当を任されているだけです。30年社会人を続けた私でさえそうなのですから、まだ社会に出ていない学生が、そのような感情を持つのは当然と考えています。中には天職と言えるものを見つけ、それに向かって努力を重ねる方もいるとは思いますが、大多数はこのような感覚なのではないでしょうか。

20代で天職がわからないのは当然のこと

20代は成人と言われますが、まだまだ成長の途中です。こと仕事に関して言えばヒヨコもヒヨコピヨピヨな状態です。なんといっても、仕事については50代の私でさえ成長の途中だと感じているのですから当然です。20代のまだ社会を経験したことのない学生は、就職することによって「あっている仕事」や「やりたい仕事」を探し初めていくものです。就職活動は人生の選択の中でとても大切なものですが、その選択がすべてではありません。かくいう私も「アパレルの企画」から「紡績のマーケティング室」「マーケティングの教師」「就職担当」と人生の中で仕事を変化させてきました。それでも、自分に何があっているか分かりません。

ただし、私は今の仕事、今の担当を大好きになることに決めています。また、自分に合っている仕事にすることも決めています。そのために、必死で考え、必死で勉強しました。そして、大好きになり、得意になりました。でも、本当にこの仕事があっているか、やりたい仕事かはわかりません。年齢を重ねた多数の社会人たちがこのような感覚だとも思います。

20代で天職がわからないのは当然のこと

職業選択をするときに失敗したくない気持ちはわかりますが、どこかから良い就職先が降ってくるわけではありません。自分で考えて決めるものです。

ただし、まだ仕事をしたことがない学生が、少ない情報で決めることが危険なものだということも事実です。想像で職業を絞り込んで、イメージで決めていくことの危険性は相当なものです。決定して働き始めても、理想と現実のギャップに戸惑うと思います。さらには、営業・企画など職という視点だけではなく、社風や理念など社という視点も必要であること。職という視点、社という視点ともに内容が複雑すぎて言語化が難しいことなども壁として立ちはだかります。私も企画になった時、教員になった時など、実際に行ってみて外から見た時とのギャップに戸惑いました。社風が外から見たものと中で感じたものが全く違ったこともありました。結局はその組織に入るしかわかる方法はないのです。

結局、覚悟を決めることしかないような気が...

就職活動では自分で動き、探して、探して、探して、情報を集めることは大事なことです。当然、行ってください。しかし、それより大事なことは覚悟を決めることです。この組織で自分はやっていくという覚悟です。覚悟をもってその組織に入り、その職業を、その組織を、大好きになることに決めるのです。さらに、自分に合っている仕事にすることも決めるのです。

「何が合っているか」「やりたい仕事は何か」決めてください。決めるために考えつく限りのあらゆる手段を取ってください。そして、覚悟を決めてください。

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ルフィと同じ考え方すれば目的の達成は近い

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ルフィって間違いなく海賊王になれる考え方してると思う...

この前、ある自治体に内定したゼミ生と話しをしました。その学生は国際関係に興味があり、将来その方向の職種を目指しています。その目標を達成するために、その国際関係に関わる可能性のあるその自治体に入庁することに決めたのですが、決まった途端に開放感満載になっていました。私の「勉強してる?」の問いに対して「英語をもっと勉強したいな、と思っているのですけど...」の返事だったので「したいなだと無理だね」と返しました。

行動を起こすため、それを継続するための原理・原則はワンピースにあります。そう、漫画のワンピースです。「海賊王に俺はなる」「俺がなるって決めたんだ」が行動を起こすための原理・原則です。まずは、ワクワクする目的(夢)を描くこと。その夢の映像を頭の中に描く為に徹底的に調べること。夢を映像に描くことができたら、そこまでのドラマを頭の中に創ること。そのドラマの中間点に道標というべき目標を立てること。そして、目的を語ること。ルフィ―は頭の中に海賊王の映像とそこに行きつくためのドラマを持っているといつも漫画を読んで感じます。そこに行きつくための目標を明確に決定しています。そして「海賊王に俺はなる」「俺がなるって決めたんだ」と語り、そこに心からワクワクしています。

くじけない目標を創るための目的の創り方

さて、今日話したゼミ生は国際関係に興味があると言っていました。でも、話す中で目的を達成した場面の映像が見えていないと感じました。その仕事がどのようなものかを明確にイメージできれば映像を描ければ、その仕事を行う中で、皆から信頼され、必要とされるには何が必要かは見えてくるはずです。そうすれば、行き着くためのドラマを描くことができ、目標(道標)も見えます。目的に対するワクワク感が大きければ大きいほど、目標に対するモチベーションも上がります。

大事なことは目的は夢をリアルに映像化すること、目標は具体的に数値を取り混ぜてです。夢のリアルさがモチベーションに繋がり、具体的な目標でやらなければいけない状況を創りだすという感じです。特に目標は、最終目標と到達期間を決定し、それを短期目標に落とし込み、そのための必要時間数を算出してスケジュールを組み立てる位の具体性が欲しいところです。

目的にワクワクして目標を掲げてみたらどうだろう?

今日話したゼミ生には「まずは、どんな仕事をしてみたいのか調べろ」「出来る限り詳しく調べて、何なら職場見学やインタビューでもお願いしてみたら?」「そして、リアルなイメージを映像化しろ」「その後、必要な知識や経験をあげろ」「その知識習得や経験をいつやるか決定した後に、今やることの目標を具体的に数値を使って立てろ」「それを短期目標に落とし込んで、今日から始めろ」と話し「英語をやるなら3月のTOEICの目標点数、そのための必要勉強時間、いつやるかを決めて下さい」としめました。

そうなんです私が彼に答えて欲しかったのは「○○年後に○○の仕事をするって決めたんです」「そのために、○○や○○のスキルと○○の経験が必要で、学生時代に出来ることとして、まずは英語と考えたんです」「最終的に○年後に○○点、そのためには3月のTOEICで○○点を取得するため毎日最低○時間を目安に勉強してます」「そのほかには...」です。

今、就職活動をしている皆さんも、ぜひ目的にワクワクして目標を掲げ、そこに向かって頑張ってください

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就職試験というか、人生でモチベーション髙く生きる方法

 

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人の欲求の仕組みってこうなっているらしい

人は5段階の欲求があると言います。心理学者のマズローの言葉です。最下位の欲求から「生きたい」と考える「生理的欲求」。「安全・安心な暮らしがしたい」と考える「安全欲求」。「集団に帰属したい」と考える「社会的欲求」。「他者から認められたい」と考える「尊厳欲求」。「自分の能力を引き出し自分らしい活動をしたい」と考える「自己実現欲求」。以上の5つとなります。

その中で「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」は外的(外からの環境)に満たされたいという欲求で、「尊厳欲求」「自己実現欲求」は内的(自分の内にある成長)に満たされたいという欲求になります。(マズローの欲求5段階解説 モチベーションUPの法則より)

満足する要因と不満足になる要因は別物らしい

この言葉を臨床心理学者のハーズバーグの「二要因理論」に当てはめると面白いことが分ります。「二要因理論」とは世の中には満足の要因となる「動機づけ要因」と、不満足の要因となる「衛生要因」があります。

例えば「報酬」「労働条件」「上司や同僚との関係」「会社の方針と管理」などの「衛生要因」が満たされない場合は不満であるが、満たされても満足ではありません。(当たり前になるだけです)要するに「報酬が安い」「労働条件が悪い」「上司とおりが合わない」などの苦痛がなくなるだけです。続いて「成長」「責任」「仕事そのもの」「達成」「承認」などの「動機づけ要因」が満たされた場合は満足だが、満たされなかったからと言って不満になるわけではない。(当たり前になるだけです)つまり、満足をもたらす要因の不足が不満足をもたらすわけではなく、不満足をもたらす要因の充足が満足をもたらすわけではないのです。

さて、ここでこの2つの理論を組み合わせると、「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」は外的(外からの環境)に満たされたいという欲求は「衛星要因」に属し不満足を創りだす要因。また、「尊厳欲求」「自己実現欲求」は内的(自分の内にある成長)に満たされたいという欲求は「動機づけ要因」で満足を創りだす要因となります。(ハーズバーグの二要因理論解説 モチベーションUPの法則より)

報酬はモチベーションを下げるらしい

さらに、ここに社会心理学者のデシが提唱した「内発的動機づけ」を組み合わせます。報酬などの外発的動機づけはモチベーションを下げ、達成感・充実感など内発的な要因に注目するとモチベーションが上がるという理論です。また、達成感・充実感を得るためには自分で決めて自分でやることや、自分は出来るという気持ちが大切であると言っています。(就職試験に合格するなども報酬です)

さて、まとめてみましょう。内的(自分の内にある成長)に満たされたいという欲求に注目し、自分の「成長した姿」「責任を果たした姿」「達成した姿」「承認を得た姿」を明確に想像する。さらには、そこに到達する道を自己決定して必ずやり遂げる(自分には出来る)という覚悟を持つ。これが、モチベーションを持つために大切なことのようです。(デシ内発的動機づけ解説 MILL KEY WEBより)

就職試験に対するモチベーションの持ち方って?

就職試験を見据えるのではなく「働いた後、自分がどうなっていたいか」「仕事でどのように成長したいか」「どのように責任を果たし、どのように承認されたいか」などの将来を描くことから始めてください。そして、そこまでの道のりを自分で書いてみましょう。そこから、今行うことを考えていきましょう。それが、モチベーションを持つ近道になり、達成への近道になると思います。

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ポジティブに考えるために必要なたった一つのこと

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「○○のせい」が不幸を生む

「先生の教え方が下手だからわからない」「学生が真面目にやらないから授業が上手くいかない」こんな空気が渦巻いた授業ってどう思いますか。また、「私の理解力がダメだから先生の言っていることが理解できない」「私の教え方が下手だから学生が理解しない」こんな空気の授業はどうでしょうか。

最初の考え方は環境や人のせいにしているパターンです。よく「環境のせいにするな」と言いますが、学生・教師共に人のせい・環境のせいにしているこのような空気が教室に蔓延した授業は、教室中に怒りが蔓延し最悪です。でも、二番目の例ように、それぞれが「自分のせい」で考えている場合では、教室中に鬱が蔓延しこれはこれで最悪な例ではないでしょうか。
これを仕事に置き換えてみたらどうでしょうか。上司のせい、部下のせい、同僚のせい、客のせい、自分のせい、会社の環境のせい...これって組織として最悪ですよね。組織の全員が自分の実力不足で仕事が上手く回らないと考えた場合...どんよりとした空気が組織に蔓延している光景が目に浮かびます。

「受け入れる」が幸福を呼ぶ

そうなんです。環境のせい・他人のせい・自分のせい...このどれを考えても上手くいかないんです。このことを学生たちに話すと「じゃあどうすれば良いの」と訊かれるのですが、現状を受け入れるしかないんです。現状を受け入れた上で「どうすれば上手くいくか考えよう」と思うことが解決への唯一の道なのです。

あるがままの自分を受け入れ、あるがままの他人を受け入れ、あるがままの環境を受け入れる。その上で、理想の姿と現実とのギャップを受け入れ、今ある課題を受け入れ、行動を考え実行する。そうなんです。何でも受け入れる素直な気持ちが大切なんです。素直さがポジティブシンキングの泉源となると考えてください。

❖「受け入れる」とは「同意する」ことではない

さて、この場合の受け入れると言う事は「同意する」「承認する」「従う」ということとは違います。同意するとか承認するとか考えると、なかなか他人にそれはできませんよね。それを無理やりやろうとすると、 ストレスが溜まります。今あるその事実をきちんと認めること。これが受け入れるということです。事実を認めるだけですから、受け入れる人は、ストレスはたまりません。「なるほど、自分とは違うけど、そのような考え方もあるんだ」など考え方の違う人や、今まで体験したことがなかった環境に対して、その事実を知るとともに対処を考えていきます。

決して自分と違う考えに対して「ワッカル!!!そうだよね!!!」などとは言いません。わからないものはわからない、違うものは違う、そして、その違うと言う事実を認める。これが「受け入れる」と言うことだと私は考えています。

皆さんを100%受け入れてくれる人として、母親を考えるとイメージしやすいでしょうか。皆さんが生まれた時から今まで、皆さんのすべてを受け入れてくれたのではと思います。受け入れた上で鼓舞したり、受け入れた上で慰めたり、時には受け入れた上で叱ってくれたりしてもらったと思います。そこには、皆さんへの愛情があり、どうすれば上手くいくか真剣に考え、皆さんへのアクションを起こしている姿があったのではないでしょうか。それが、受け入れるということです。

人との違いを「受け入れる」とポジティブになる

事実がわかれば、それをきちんと心で理解すれば、解決策を考えることができます。どのようにすれば良いか、どのようにすれば上手くいくか、考えることができるのです。

人と自分は違うものです。100%満足する環境に遭遇することは稀です。そこを前提に、その事実を受け入れると、未来が広がるような気がしませんか。そして物事に対してポジティブに考えることができる気がしませんか。みんな違うんです。思い通りになんてならないんです。そこが最初です。

「どうすれば上手くいくか考えよう」これを合言葉にしませんか。自分と人が違うなんて当然じゃないですか。人との違いに視点を置いて「わかってくれない」とか考えるよりずっと楽しいです。

組織人としての成長を創る「素直さ」

ここから考えると、組織は素直な考え方をする人を欲しがります。素直な考え方で行動を創ってください。私も上手くいかないときには何かのせいにしたくなります。そんな時には「いけない、いけない、素直さが、受け入れることが大事」って思うように気をつけています。そうすると、見えるものがあり、行動に移すことができます。

最終的には自分が受け入れると周りも受け入れてくれるものです。それを繰り返すと、社会が結構楽しい場所になりますよ。

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「型より心」それが大事と思うけど...

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型を覚えることがビジネスマナーを習うこと?

「失礼いたします」「本日はよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」「おはようございます」etc.挨拶って大事ってよく言います。そのため、ビジネスマナーの一環としてその練習をすることがたまにあるのですが、その時に思うことがあります。マナーを実践練習するとき、礼の角度や手の位置、言葉を出すタイミングや文言、学生たちが気にするのはそのようなことです。そんな学生達...型は大事なことかもしれませんが、それ以上に大事なものを忘れている気がしてなりません。

型より大切なものがビジネスマナーにはある

型は完璧にこなせるに越したことはないのですが、型は完璧で、でも挨拶としては最低という場合があるのです。学生と練習をしているときに、そのような挨拶に出会うことがあるのですが、その一番まずい部分「目が笑ってない」です。本来であれば挨拶は心でするものですが心を入れていない。そのため「目が無表情」になり、その目が心の中を表していると感じる。このような感じです。

例えば「本日はよろしくお願いします」という言葉は「忙しい中、私の為に時間を割いていただいて感謝しています」や「私は目の前にいるあなたと信頼関係を結びたいと思っています」「私は今日あなたとコミュニケーションをとることで分かり合いたい」などの感情が裏側にあり、それを音として意味を持たせて発したもののはずです。

礼の角度や手の位置、言葉を出すタイミングや文言などは完璧で、心が入っていない言葉に皆さんはどんな感情を抱くでしょうか。「邪心」「策略」「欺瞞」など負の感情を感じる人がほとんどなのではないでしょうか。また「本気で思っていないんだ」と感じ「寂しさ」「憂鬱」「悲しさ」など負の感情が湧いてこないでしょうか。

このような、言葉から感じるメッセージと言葉以外から感じるメッセージが違うことをダブルバインドと言います。

ダブルバインドにならないために

ダブルバインドがあると受けた側は「本当はどうなのだろう」「どんな感情や考えがあるのだろう」などと悩んでしまいます。上記の場合は悩んだ中で、コントロールしづらい目の表情をよりどころにして「邪心」「策略」「欺瞞」などを感じるわけです。

仲間と楽しく会話している時には、ダブルバインドは出ることはありません。しかし、慣れていないビジネスシーンで型から入ろうとするとこのようなことが起きてしまいます。心を込めることが一番大切なはずなのに、それを忘れて型を完璧にすることが大事と考えた弊害です。ビジネスマナーをしっかり習得するためには「心」が最も大切と考えてください。

「ありがとうございます」という時に心から「ありがとう」と思っていたら、自然と目も笑います。就職試験は本音で行け。本音を語って問題があるというなら、良く調べて、よく考えて、本音を語れる心を創れと学生に言うのですが、それはダブルバインドが出ないようにするという理由もあります。

人間の五感は敏感です。ちょっとした違和感も察知します。ぜひ、心がこもったビジネスマナーを使えるように「ビジネスマナーは心がら」と考え習得してください。

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