社会人としての考えを創る就職活動

就職活動は人間性教育と考える就職担当の話

働くことについて考えてみた

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❖働くってなんなんだろう??

本日は働く意義について少し考えていきたいと考えています。私は働けることが幸せです。働いて誰かの為になることを考えると本当に嬉しいです。私がこのようになった背景には、ある出来事が関係しています。この出来事を通して働く意味を考えるようになりました。

❖ちょっと身近な事例で考えてみた...

実を言うと、私の妻は障碍者です。20年前33歳の時に脳静脈奇形からくる脳出血で倒れました。脳出血で倒れた時には、しゃべることもできず、動くこともできずの状態でした。そこから、治療やリハビリを続け、6か月後には言語障害・数的能力の低下・右半身の運動能力の低下はあるものの、退院することが出来ました。その後6か月間リハビリを続けましたが、障碍は残りました。右半身の感覚が戻らず、自分の目で動きを見ないとどう動いているかわからない状態。電話だと家族にも通じない言語能力。その時、障碍者申請はしませんでしたが、申請すれば間違いなく障碍者1級の状態でした。(10年後もっと回復した状態で申請した時に1級でした)医者からも「それ以上回復の見込みはない」と言われ、家事から育児まですべて私が行う覚悟をしました。仕事は忙しく、子供は小学1年生、どうしたものかと途方に暮れたことを今でも覚えています。

妻の退院後は、妻の介護や子供の世話、さらには仕事と必死で動いていたのですが、なかなか上手くいきません。今まで料理もまともに作ったことのない私が家事全般を行うことに無理を感じていました。そんなある時、妻が食事作りを行うと言い始めました。寝たり起きたりの生活だったため、心配したのですが「きちんと子育てをしたい」という思い、きちんとした家庭にしたいという思いで私を説得してきました。それから、妻は毎日、朝2時に起きて朝食とお弁当作りを始める日々がスタートしました。7時の朝食に間に合わせるために、動かない体を動かして、2時から5時間の格闘が始まったわけです。朝食づくりが終わったら夕食作り…夕食が作り終わった7時ころには就寝し、私が帰るころには息子が待っているという状態でした。

買い物は小学生の息子が担当し、私は若干の家事手伝いは行いますが、ほぼ仕事に専念できる環境になっていました。PTAなどには参加できませんが、言語も段々と復活して、運動機能も向上してきているように見えました。妻や妻の主治医に確認すると、右半身の感覚は全く回復しておらず、言葉も変わっていないというのですから、良く頑張ったと思います。その後、子供が東京に行き、犬を飼い始めると、散歩や買い物までも行けるようになっていきました。今も朝3時に起きて(前より調理が上手くできるようになり1時間短縮しました)私のお弁当と朝食づくりの日課は変わらず、続けてくれています。主治医にその話をすると「その体で良くできるね」と驚かれます。そのような妻に心から感謝すると共に、人って凄いと思います。

❖働くモチベーションって...

「ねえ、なんでそんなに動けるの」と妻に聞いてみたことがあります。その時には「だって、お父さんはやってくれないじゃない」「私がやらないで誰がやるの」と返されてしまいました。「妻を動けるようにした自分の『ぐうたらさ』が妻を直した」と、妻に自慢すると「バカ」と冷たく言われてしまいました。

さて、このような妻を見て、私は「コミュニティに所属し必要とされること」が人の幸せなのではと心から思います。退院後、食事を作り始めるまでの妻は、まるで駄々っ子のようでした。突然癇癪を起してみたり、泣いてみたり…。でも、私たちの食事を作り始めてからの妻は辛そうでしたが活き活きしていました。まるで水を得た魚のように元の妻の性格に戻っていきました。また、犬を飼い始めた時からは、家族のように犬を可愛がり、障碍を持ってから15年間できなかった散歩、さらには買い物まで出来るようになりました。

私から必要とされ、息子から必要とされ、犬から必要とされ、家族というコミュニティがやる気を作り、そのコミュニティから必要とされたことが妻を動かしたと考えています。

❖企業というコミュニティで必要とされる幸せ

ところで、職場もコミュニティです。このコミュニティから必要とされると嬉しいです。就職して働く楽しさは「企業というコミュニティの中で役割を担って、お客様を始めとするそのコミュニティに関わる人たちから必要とされること」ではないかと私は考えます。そして、必要とされることがやりがいを生み、自分の成長につながると思っています。

前の記事の続き(これだけ読むと何のことやらわからんと思います)

前の記事で分数の割り算を日本語(文章)で表す方法はインターネットでと書きました。しかし、インターネットを調べてみたら、良い事例があまりなかったので、分数の割り算を日本語(文章)で説明する方法を書いてみました。

割り算は日本語(文章)で表すと「A÷B」は「Aの中にBは何個あるか」となります。(小学校で学んだAをB分割しましょう、という例えは整数でないと人間の感覚に合わないので違う言い方をしてみました)

例えば「6÷2」は「6の中に2は何個あるか」です。6個の中に2個の塊が何個あるか考えると2個の塊3つで6個となりますので答えは3になります。さて、「1/2÷1/3」は「1/2の中に1/3は何個あるか」ですので、1/3個の塊と1/2個の塊を想像していただき(リンゴとかが良いでしょうか)1/2個の中に1/3個の塊が何個あるかを考えると理解しやすいかと思います。

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また、上の図で説明すると、1個の塊の中には1/3の塊は3個分となり、1/2はその半分となるので、3/2個分となります。

もう少し、違う言い方をすると「1/3を基準として(1とした時に)1/2はその基準のいくつ分(何個分)になるか」とも言い表せます。このように理解していると、割り算はもちろんの事、比率や割合の問題も公式を覚えなくとも簡単に解くことが出来るようになります。さらには、係数による経営分析の行い方も腑に落ちた理解ができるようにまでなります。(なぜそうなるかは説明が長くなるので割愛)

是非、覚えるのではなく理解する人になってください。そうすれば、仕事や生活でも頭良い人と思われるはずです。

と言いつつ、私もなかなか難しくてできないんですけどね…

学生を見て感じる「頭が良い人の考え方」

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の良さって一つのような気がする

学生に頭の良さについて話すことがあります。頭の良さには色々あるなどとよく言います。「勉強ができる頭の良さ」「仕事ができる頭の良さ」「人間的魅力まで含めた頭の良さ」などなど...そして、これらの頭の良さは別物と考えられているふしがあります。よく言われる「本当の頭の良さは勉強ができることではない」などの言葉からも推測できます。でも、本当に頭の良さには色々あるのしょうか。能力に違いがあるのしょうか。学生たちを見ていると良くそのような疑問にさらされます。

どのような頭の良さも努力は必要です。しかし、努力してもなかなか伸びない学生がいることも事実です。努力の度合いが同じだったとしても、学生によって伸び率は千差万別であり、世間では伸び率の高い学生を頭の良い学生と評価します。また、勉強だけにとどまらず、何をやっても伸び率の高い学生が存在します。というよりも、何か一つ伸び率が高かった学生は高い確率で、何をやっても伸び率の高い学生の場合が多いです。そのような学生を「頭の良い学生」と定義してその特徴をあげてみます。

伸び率の高い学生と低い学生の特徴

さて、伸び率の高い学生と伸び率の低い学生を比べるとある特徴が見受けられます。伸び率低い学生は、何かの説明をしたときに「わかった」と訊くとすぐに「わかりました」と答えます。高い学生を見ると個人差はありますが「わかりました」となかなかいってくれません。でも「わかった」といった時には、そのことについての説明を求めるとしっかりと答えてくれます。ちなみに伸び率の低い学生は、説明を求めても「なんとなくわかっているんだけど…説明は...」と返ってくる場合が多いです。頭の良さってこんなことだと思います。「自分がわからないことがわかる能力」これが、頭の良さだと私は理解しています。

また、学生に歴史上の出来事を聞くと明白です。伸び率の高い学生は、その出来事の経緯から結果まで、なぜそうなったかを含め話してくれます。まるで物語のように話してくれる学生も稀にいて驚かされます。それに対して伸び率の低い学生は年号とその出来事に関わる人物と何が起きたかのみを話してくれます。つまり、伸び率の高い学生は理解に注力し、低い学生は記憶に注力するのです。暗記は応用が効きませんが、理解に注力すれば応用が効きます。これが頭が良い悪いに直結している感じがします。

理解しようとするか、覚えようとするか、次のような事例もあります。面接練習行う際に、ある学生のコミュニケーション能力に対しての理解が「仲良くできる能力」だったため、社会人としてのコミュニケーション能力について少し話しました。その説明をつまらなそうに聞いていた学生は、私の話しが終わった後「どう言えば良いか教えてください」と言ってきました。私が「社会人としてのコミュニケーション能力を理解できれば、おのずと答えは出るのではないか」というと怪訝そうな顔をしていました。そこで「もし、そこで答えを教えたとしても、面接での訊かれ方は一つではないからきちんとコミュニケーション能力を理解しないと今後困るよ」と付け加えました。でも、どうしても答えが欲しいようで、その後、他の教員に答えを聞きまくっていました。理解するための説明を聞かず暗記できる答えを探る一例です。

頭が良くなる考え方をしてほしいな

面接でも仕事上の会話でもマニュアル通りの答えを喜ぶ人がいるでしょうか。また、本質を理解しないで形だけできている人が評価されるでしょうか。考えてみれば自明の理です。

「自分のわからないところがわかる人」「暗記ではなく理解をしようとする人」は「努力さえすれば伸び率の高い人」であり「頭の良い人」だと感じます。また、理解できたかどうかは説明できるかどうかと考えてください。

この話をする時に、学生によく使うのが分数の割り算です。「1/2÷1/3=3/2になる理由を日本語で(文章で)説明してください」というと「分数の割り算は割る数の分母と分子をひっくり返してかけるから3/2」と答える学生が半数以上いたりします。これは分数の割り算を暗記で覚えている例です。理解した場合の答えは下のリンクを参照してください。

学生の皆さんが「理解する人」=「頭の良い人」であること、もし今まで違ったらそのようになることを期待します。

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認められるための「認める力」

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卒業式を当日の教員の気持ち

新入生として入ってきた学生達が、学校生活の中で成長し卒業していく。そのようなシーズンとなりました。今日は当校も卒業式で、学生達にどんな言葉をかけようかと考えて、ブログを書いてみました。

卒業する学生に忘れないでほしい「認める力」

卒業する学生に忘れないでほしい力が「認める力」です。今まで、のキャリアデザインの授業の中や面接指導で「受け入れる素直さ」について語ってきました。「これを、根底に持つことが就職試験を突破するために一番大事だ」と何度聞いたことかと思う学生も多いのではないかと思います。さて、この「受け入れる素直さ」=「認める力」は社会人になるにあたり大切な能力の一つでもあるのです。学生生活の中で皆さんは「認める力」を養ってきてくれたと見ていて感じています。私にとってそれが一番うれしいことです。その「認める力」を忘れないでください。これからもきっと役に立ちます。

社会に出ると色々言いたくなることはあるけれど...

組織に所属すると思い通りにならないことが多くて「体質が古い」「見る目がない」「先輩が…」「上司が…」などと言いたくなる場合が多くあります。1年2年前に卒業した卒業生たちに聞くと学生時代と比べた時の「自由度のギャップ」に落ち込んだり、怒ったりしている場合がままあります。でも、よく考えてください。1年目2年目の新人はまだまだ半人前です。会社からギブしてもらいながら生活をしています。「体質が古い」「見る目がない」「先輩が…」「上司が…」などという気持ちは、組織や他者を評価する気持ちです。この気持ちをもってどうしたいのでしょうか。組織と戦いたいですか。それとも裁きたいのですか。無理と考えあきらめますか。

学生時代とこれからの差

学校の中で皆さんは受権者だったので、それでも問題はなかったと思います。もし、誰かと気が合わなかったら付き合わない選択肢もありました。しかし、これから皆さんは提供者になります。それも、一人で何かを提供するのではなく、チームで商品やサービス提供する提供者です。さらに、新人は一方的に組織へ依存し一人前を目指す立場です。

就職試験で組織から値踏みされ勝ち取った内定。新入社員が組織に期待するのと同じように組織は新入社員に期待しています。新入社員に待ち受けているものはさらなる「値踏み」です。人事としては自分たちが行った「値踏み」が正しかったかを確認し、配属先では新入社員を「値踏み」する。「新人は値踏みされる時期」と考えて社会に出てくれると嬉しいと思います。

組織の価値観で「値踏み」されている立場と考えれば、思い通りに行かないことは当たり前です。また、この「値踏み」はチームの一員として、どの程度認められるかです。その組織の中で認められたいと考えるのであれば、一人前というレッテルを張られるまでは、正義は上にありと考えてください。

認められるための「認める力」

組織を思い通りに動かすためには組織から認められることが大前提となります。また、誰かから認められるためには、先に自分が組織を認めることが必要となります。自分を認めない人を認める人がいるとすればよほどの聖人です。説得力を定義する名言として「説得力は人を認める力である」というものがあります。確かにその通りです。この言葉を聞いた時「なるほど」と思いました。

これから、社会に出て色々なことがあると思います。皆さんが組織に入って、まず一番にやってほしいことは、組織を理解し、上司を理解し、先輩を理解し、同僚を理解することです。理解したうえで、認めてください。そして、目一杯前向きに行動し続けてください。それが、信頼関係を創っていきます。その信頼関係が組織というチームに入るために重要です。そうすることが出来れば可愛がられます。上司や先輩さらには組織やお客様が皆さんを認めてくれます。社会人として最高のスタートダッシュが出来ると思います。

卒業する君たちを今まで見てきて、皆さんならそれが出来ると確信しています。君たちが行ってきた行動がそれを証明しています。私が信頼し、認める皆さんが、それぞれの組織でチームの一員として活躍してくれることを、心から祈っています。

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「○○のせい」…組織を壊す恐ろしい考え方

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受け入れることについて再度考えてみる

「私は受け入れてるんだけど、彼が(彼女が)私を受け入れてくれないから上手くいかない」この言葉どこかおかしいと思いませんか。もし、彼を100パーセント受け入れたのであれば、彼が受け入れてないような態度であることも含め、受け入れているはずです。でも、「彼が受け入れてくれない」ということに言及することで受け入れるどころか、責任が彼に移っています。自分は悪くない、悪いのは受け入れてくれない彼だと考えています。

このブログの中で受け入れることが大切だと何回も言っていますが、結構、受け入れるって 難しいものです。どうしても相手のせいにしてしまったり、環境のせいにしてしまったり、自分のせいにしてしまったり… (「ポジティブに考えるために必要なたった一つのこと」参照)

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アルバートエリスREBT理論

実はこの感情の仕組みを論理的に表した理論があります。臨床心理学者のアルバート・エリスが REBT理論の中でABCモデルとして紹介しています。

アルバート・エリスが語るREBTの理論では、人の感情は出来事そのものによって生み出されるのではなく、その人が持つ信念や固定観念を通して作りだされるものと考えます。つまり、Activating Event(出来事)が起こり、Belief(信念、固定観念)で考え、Consequence(結果)として感情が出るというもので、 出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間にビリーフ(B)による解釈があるという考え方です。これをABCモデルと言います。さらに、ビリーフは出来事が起こった場合に無意識に出てくる観念で、感情を出している本人も全く気付かずに考えているものなのです。この、信念や固定観念は「ラショナルビリーフ」(合理的信条)と「イラショナルビリーフ」(不合理な信念)の2つに分けられます。

この中で間違った信念・固定概念をイラショナルビリーフと呼び、正しい信念・固定概念をラショナルビリーフと呼びます。

ラショナルビリーフで考えてみる

さて、先程の例で考えてみましょう。

「私は受け入れたんだけど、彼は私を受け入れてくれない」この中で「彼は受け入れてくれない」この思いが出てしまう背景には「彼は私を受け入れなければならない」と言う固定概念があります。彼は他人ですから必ず受け入れてくれるわけではないですよね。事実は「人が自分を必ず受け入れるわけではない」です。事実と違うこのような観念はイラショナルビリーフです。

ではどういった信念や固定概念を持っていればそのように考えないで済むのでしょう。もし、「誰もが、自分を受け入れてくれるわけではない。でも、受け入れられたらうれしいなぁ」という考え方をしたらどうでしょう。このような考え方をラショナルビリーフと言います。「人が自分を必ず受け入れるわけではない」と言う事実に基づいた考え方です。その場合「どうしたら受け入れてもらえるんだろう。うまくいくように考えよう」という感情になりませんか。その場合「彼は受け入れてくれない」と言う考えの前に、「どうやったら受け入れてもらえるんだろう」という考えが前に出て、ポジティブになると思いませんか。さらには、状況も彼も受け入れられると思いませんか。

イラショナルビリーフやラショナルビリーフについてはこのブログで今後、もう少し詳しく語っていくつもりです。受け入れる考え方が自分の考え方となると生き易くなるばかりでなく、人生が豊かになります。

選考基準とラショナルビリーフ

また、就職活動にもイラショナルビリーフ・ラショナルビリーフは影響します。イラショナルビリーフ・ラショナルビリーフで考える人を見分け選考基準の一つにする組織が結構あるからです。人のせい・環境のせいにする人が組織に入り込むと、組織全体にそれが伝播し組織を壊します。自分のせいにする人に仕事を渡し責任というプレッシャーをかけると、鬱状態になり周りに迷惑をかけます。

私も努力しているのですが、ラショナルビリーフで考えてみませんか。ポジティブな気持ちや感情が芽生え、がんばってみようと思えるはずです。

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人事の気持ちより自分の気持ち

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❖そうだよね...突然「仕事とは」って言われても困るよね...
 
ある学生が「あなたにとって仕事とは?」という問いに対して、「社会貢献をすること」と答えていました。前にドラッカーの言葉を引用しながら「企業の目的は利益ではない」「利益は企業が企業の役割を果たす手段である」「企業の役割は社会の役に立つことである」という講義をしたのですが、その言葉が頭に残っていてくれたのでしょう。その学生に訊いてみました「社会貢献って何?」「あなたにとっての仕事が社会貢献なの?」「で...その社会貢献を真剣にしたいと思ってる?」そうすると頭を抱えて「ウムゥ.........」という感じでした。どうも実感がわかない様子です。
 
学生たちにはいつも「心から思えないことをエントリーシートに書くな」と言っているので、さらに悩んでいる様子です。「社会貢献」というフレーズに対して「あまり思ってないよね」と返してみました。図星だったようで「そうなんです...でもどう書けばよいか分らなくて...」というので、私の仕事に対する気持ちを話してみました。
 
❖仕事に対する私の考え
 
私にとって仕事とは、お客様である学生と一緒に悩み考えて、将来の道を創るお手伝いをすることです。学生と一緒に考えていくことで、学生が目標にする何かを達成した時には自分のことのように嬉しく、それが私のやりがいにつながっています。さらには、それを続けることによって有能な学生を世に送り出すことが出来ればそれが社会貢献につながるとも考えます。
 
これは、50過ぎたオヤジの気持ちなので、もう少し学生に近いところで、20代の私の思っていた仕事とは、についても話してみました。20代の私は洋服の企画をなりわいとしていました。自己顕示欲の強い私は、仕事は自分を表現することと考えていました。要するに「ボクの企画ミテミテ!!カッチョイイデショ」です。そして、自分が提案した企画がヒットすることがやりがいでした。さらには、良い企画を世に送り出すことによって、お客様に満足感を与え、社会貢献につながります。(当時は社会貢献なんて考えていませんでしたが...)学生に対しこの話をした後「今の私の自己顕示欲の強さや目立ちたがり方を見てわかるよね」というと学生は大きくうなずいていました...ナンデダァ!!
 
❖自分のフィールドで勝負した方が...
 
「企業の目的は社会の役に立つこと」と考えると「仕事とは社会貢献をすること」で間違いはありません。でも、正解を探して「そう言えば人事に気に入ってもらえるかもしれない」と社会貢献というのはやめた方が良いです。人事はそれを見抜きます。自分にとっての仕事を自分なりに考えてください。その時、学校生活や部活・アルバイトなどで感じたモチベーションの泉源を思い出してください。それが、答えになるはずです。仕事をしている私達にとって、社会貢献は結果としてついてくるもので、思いの一番最初に来る方はそんなに多くないと思います。
 
人事に合わせて正解を探すことはやめて、自分のフィールドでモチベーションを考えて答えを出すこと。そのフィールドの中で勝負していくことが、皆さんの勝ちを決めるのではと考えて、指導している今日この頃です。
 

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ノルマがあって必要ない人に売りつける不幸...

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仕事って利他を行うこと...

学生からの企業とはという質問に対し「企業とは人に何かを与え幸せを創る組織のこと、その対価が売上げや利益となり企業を存続させる」と答えます。さらに仕事とはという質問に対しては「仕事とは人に何かを与え幸せを創る行為のこと、その対価が収入となり自分の生活を豊かにする」と答えています。

皆さんは「自らの利益を考えて、それを目的とした企業からものを買いたいと思うでしょうか」また「自らの利益を考えて、それを目的とした人からものを買いたいと思うでしょうか」多分、お客様のことを第一に考えて商品やサービスを提供してくれる組織や人から買いたいと思うのではないでしょうか。つまり、自分の利益を目的とする組織や人は、商品やサービスの提供者として、自らの首を絞めているのです。(もしくは人をだまそうとする詐欺...)利己的であれば長い目で見て信頼されません。お客様からの信頼を勝ち取れなければ売れなくなります。利己的な働きかたは、最終的には売る側にとっても不幸なだけです。つまり、仕事の目的は「利他」を行い、幸せを創ることであり、その幸せが報酬を創る、ということになります。

利他を行うために欠かせないマーケティング視点

「人に何かを与え幸せを創る」「利他を行う」このことを実践するために、2つの視点が重要だと私は考えています。1つ目はマーケティング視点です。

「人に何かを与え幸せを創る」ことが仕事で大事というと、学生達からは「売りつけようとする販売員っているじゃないですか」「似合わないのに似合うって言うアパレルの店員とか...」「ノルマがあって必要ない人にも売らなければならない時あるじゃないですか」などと言われます。

例えば、アパレルの場合人によってセンスが違いますよね。好き嫌いもありますよね。もし、販売員の方があなたの嗜好とニーズを100%把握して商品を薦めてきたらどうですか。「売りつけようとしている」とか「似合わないのに似合うという」とか思いませんよね。その販売員はお客様のニーズを把握するマーケティング能力がないために、利己的にならざる負えないだけです。そのまま、勉強せずに変化なく続けていたら、お客様が逃げてしまい、いつまでたっても売上は伸びないことでしょう。

また「ノルマがあるから必要ない人に売る」なんてことは絶対にやめてください。その時は良くても将来、信頼を失くします。商品にはターゲットがあり大抵の商品は、ターゲットのニーズに合わせて作られています。そのターゲットとニーズに対する分析をまるで行わずに、勉強不足を棚に上げている人が「ノルマがあるから必要ない人に売る」人です。

マーケティング活動を行わず、自分のニーズの範疇で仕事をすることは、自分にとってもお客様にとっても不幸です。皆さんは「なんでこんなものを欲しがる人がいるのだろう」と思ったことはありませんか。私は勉強不足で、例えば「骨董品」を高い値段を出してまで欲しがる人がいるかを理解できません。でも、これは単なる私の勉強不足です。その人にはその人のニーズがあるのです。そこには何故それを欲しいと思うかという理由があるのです。そこを理解したうえでお客様のこと考えお客様の為に動くことが大前提です。

利他を行うために欠かせない報酬に対する考え方

2つ目は報酬に対する考え方です。報酬には2種類あると学生には話します。

1種類目は「お金」「安定」「福利厚生」などの、ないと困る必要なものです。でも、よく考えてみてください。これらの報酬は、自分ではどうにもならない周りから与えられるものです。得られないと不満が募りますが、組織で働くうえでは自分ではどうすることもできないものです。さらに、得ても時間がたつともっと欲しくなるものであり、欲望は限りなく続きます。

もう1種類は「感謝」「承認」「誇り」などの、あると嬉しい欲しいものです。さらに、これは自分で手繰り寄せて勝ち取っていくことができます。得られれば満足で、かつ自分がそこに向かって動くことでコントロールできるものです。得られれば満足は続き、得られなかったからと言って不満になるわけでもありません。

当然2つとも欲しいものではありますが、どっちをモチベーションに働いた方が幸せになると思いますか。私が仕事をする中で欲しいのは「感謝」「承認」「誇り」です。だってその方が幸せになれる気がするんですもの。

さて...志望動機の作り方

ところで、このブログは就活ブログです。いつも、就活まで達することなく終わっている気がするので今日は「志望動機の作り方」でしめたいと思います。志望動機ではマーケティングの視点と「感謝」「承認」「誇り」の視点の2つが大切です。

まずは、マーケティング視点で志望先を俯瞰し、どのようなターゲットのどのようなニーズに応えようとしているのか。そのニーズに応えるうえでどのような工夫をし、どこが競合他社と違うのか。これが大前提です。その分析ができた後、志望先に務めたときにお客様や社員を含むステークホルダー(関係者)全員に「感謝することされること」「承認することされること」「誇りをもつこともてること」ができるかどうかを考え、そこに着眼して書いていくと良いものになります。

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